夫婦二人で産前旅行をしておこう、ということで、妊娠29週のときに、京都へ1泊2日で行ってきました。
夫も私も、これまで京都には何回か行ったことがあるのですが、京都市中心部の観光地しか行ったことがありませんでした。二人とも行ったことがない京都へ行きたい!と、満場一致で大原と貴船に行くことにしました。京都はバス網が発達しているので、ついつい行き先を盛り込みすぎてしまうのですが、今回は私の身体のこともあるので、目的地を厳選しました。時間に余裕ができる分、食事と宿泊のグレードを上げることにしました。
<旅の行程>
7月2日
6:30 自宅出発
7:30 名古屋から新幹線
8:00 京都着 地下鉄とバスで大原へ
9:30 大原三千院着
~大原三千院、ランチ、宝泉院~
13:30 大原出発
14:00 宝が池着 叡山電鉄に乗り換え
14:30 貴船着
~旅館「兵衛」にチェックイン、夕食は川床料理を堪能、夕食後、貴船神社を散策~
7月2日、朝の大原に到着。謎の大原女?が出迎えてくれました。
三千院の中はとても広く、私たちは2時間近くかけてゆっくりと回りました。
苔むした庭や、紫陽花苑など、同じ寺の境内のなかで、それぞれ違った表情があり、興味深いです。
境内の中にある往生極楽院では、お坊さんの興味深い説法を聞くことができました。干支によって守護本尊が異なること、午年は京都でこの極楽院にしかない勢至菩薩が守護本尊ということ、勢至菩薩の座り方は正座ではないこと、往生極楽院の天井は、現在はすすでほとんど真っ黒に近いが、元々は極彩色で天女や菩薩の姿が描かれている(復元模写したものを見ましたが、驚きのビビッドカラーでした。)ことが専門家の分析で分かったこと・・・聴けば聴くほど面白く、仏教の世界が少し身近に感じられるようになったのでした。
ランチは、三千院を出てすぐの「京美茶屋」でいただきました。夫はにしんそばセット、私は湯葉定食、大原野菜のてんぷらつき。
ランチの後は、宝泉院へ。こちらは三千院に比べると、こぢんまりとしたお寺です。
赤い毛氈の上に座ってお庭を眺めながら、お抹茶をいただけます。
毛氈の上から眺めるお庭もきれいですが、部屋の奥の定位置(座布団とひじ掛けがあります)からお庭を見ると、建物の柱が絵画の額縁のようになり、お庭がまた違った表情を見せてくれます。
そのまま庭を直接見るより、柱越しのほうが風情があります。この風景を予想して建物を建てた昔の人はすごい。
大原をのんびり堪能してから、貴船に向かいました。
宝ヶ池までバスで移動し、ここから叡山電鉄に乗ります。
涼しげな山の中をひとしきり走った後、貴船口駅に到着。ちょうど七夕シーズンで、駅の出口は笹がかざってありました。
旅館の送迎バスを待っている間、夫はガシャポンで京都のピンバッジをGET。ほんとうは鞍馬の天狗のピンバッジがほしかったのですが・・・。
川に沿って坂道を登っていき、貴船神社の奥院に近いところに、私たちの宿泊した
料理旅館「兵衛」があります。
チェックイン後、お抹茶とわらびもちをいただきました。
お部屋は和室にしました。なぜかというと敷布団がエアウィーヴで、一度試してみたかったからです。和室の場合はチェックイン時は布団がないので、早くチェックインして休憩したい人はベッドの洋室のほうがよいかもしれません。お部屋はトイレ・お風呂を含めてとても新しく清潔でした。居室はとても風情がありました(お部屋の詳しい写真は
兵衛のHPに掲載されています。)。
午後6時。お待ちかねの川床ディナーです。梅雨も明けていなかったのに、この日は本当に天気がよくて私たち夫婦は幸運でした。迫力のある川の音を聞きながらいただく夕食は、夫も私も初めての体験で、お互いに、「一緒に来られて良かったねえ~、ありがとうね~。」と何度も言い合いながら堪能していました。実はこの旅行、宿泊費が旅費全体の半分以上を占めていました。なかなかポンと出せるお金ではないので、私の妊娠が分かってすぐのころから、毎月節約しながら、地道に旅費を貯めていたのでした。
食事の後は、夕暮れの貴船神社へ。七夕シーズンは夜21時までライトアップをしていて、まだ観光客も多く、夜道が怖いことはありませんでした。子どもが無事に生まれてくるようにと、短冊に書いておさめてきました。
翌日へ続きます。