出産の前に東京見物のチャンスに恵まれたので、ルノワール展と皇居の一般参観に行ってきました。
午前中は、国立新美術館のルノワール展へ行きました。
ルノワール展は昔から全国あちこちで開催されているので、見に行ったことは何度かありましたが、このパネルにある「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は、初来日ということで、楽しみにしていました。平日の午前中にもかかわらず会場は大盛況でしたが、この絵を少しの時間でも立ち止まって見たとき、周りの見物客の騒々しさがふっとかき消されて、絵の中に吸い込まれるような感覚を覚えました。
午後からは皇居へ。皇居の一般参観はこれまで事前予約制でしたが、2016年6月25日からは、当日受付が始まりました。
こちらが参観整理券です。
整理券を受け取ってから、桔梗門前で待つこと小一時間。13:00になり、受付が始まりました。こうして列を成して桔梗門の中へ向かいます。この日の参観希望者は、ほとんどが外国人観光客でした。
受付を済ませると、このようなネームカードをいただき、首からさげます。
いざ、桔梗門をくぐり、皇居の中へ。
参観前に、手荷物検査を受けた後、まず「窓明館」という休憩所に通されます。ここで、参観者全員が手荷物検査を終えるのを待ちます。早めに窓明館に入れば、30分~45分程度の時間はあります。
飲み物の自販機とトイレもあります。参観中は飲み物が買えず、トイレ休憩も無しで1時間強の間歩き通すので、準備をお忘れなく。
なお、写真の左奥に明かりが見えますが、これは「宮内庁内生協売店」です。この売店には、この売店でしか買えないレアな宮内庁グッズ(お菓子、日本酒、革製品等々)が売っており、しかも意外にリーズナブルなので、一度は覗いてみることをおすすめします。グッズを沢山購入しても、窓明館のなかにロッカーがあるので、参観中は荷物を持たないで歩けます。参観の後は売店が閉店しているので、何も購入することはできません。参観前だけのチャンスです。お見逃しなく。私は「菊紋入カステラ」を家族のお土産に購入しました。
参観者全員がそろったところで、案内役の方が日本語でのあいさつとオリエンテーションを行い、さらに案内役ご本人曰く、最近始まってまだ慣れていないという、たどたどしい英語のオリエンテーションを行い、いざ参観へ出発です。あらかじめ決まっている参観コースを、300人近い参観者がぞろぞろと歩くスタイルです。参観コースの建物内には入れません。写真撮影は自由ですが、あまりにも参観列から遠のくと、係員から早く進むように促されます。
皇居内のガソリンスタンド。
富士見櫓。
蓮池濠の立派なハス。なぜかここの前で写真を撮る外国人観光客が多かったです。
宮内庁庁舎。
ぞろぞろ。
立派な森と富士見櫓の背後に、高層ビルが立ち並ぶ。よくよく見ると不思議な風景ですね。
宮殿。皇室のかたがたが新年の一般参賀の時に手を振っている建物です。私が思っていたよりも高さのない建物でした。テレビで一般参賀を見ていて、すごく高いところから手を振っているなあといつも思っていたのですが。
正門鉄橋(二重橋)を通り、伏見櫓へ向かいます。この橋は以前は木製で、橋が架けられていた部分の濠が深くかったために橋桁を二重に組んだ構造をしていたことから、「二重橋」と呼ばれたそうです。現在は鉄の橋になっています。
正門鉄橋からは、皇居正門の橋が見えます。
荷物を預けていた人は窓明館でピックアップし、各自桔梗門を出るときにネックストラップを返却して、そのまま解散です。
さて後日、生協で購入した菊紋入カステラを食べてみました。
このカステラは、鹿児島の「霧島菓子処 森三」というお菓子やさんが製造しています。でも、森三さんの店舗では買えない、あくまでも皇居内生協限定品というレアものです。
1箱で、プレーン味と黒糖味が楽しめます。
箱を開けると、立派な菊紋が!
10切れ入りで税込1000円、しかも甘さ控えめしっとり上品なお味で、包装もしっかりしていて、コストパフォーマンスはかなり高いお菓子ではないかと思います。お抹茶と一緒にいただきたいです。