南信州は旧暦でお雛祭りをする習慣があり、豊田市から飯田市へ向かう飯田街道沿いの町村では、3月末頃、その地方に伝わるお雛様が飾られ、いろいろなお雛様を拝見しながら旅行ができます。(詳しくはこちらを参照)。
飯田街道沿いの阿智村にある昼神温泉郷では、温泉旅館に雛人形が飾られ、宿泊客でなくても自由に見学をさせてもらえます。
まずは、「石苔亭 いしだ」のお雛様
玄関を入って正面の、能舞台に飾られていました。
圧巻・・・!
雛人形の両脇に飾られているのは、つるし雛です。
ついている飾りひとつひとつに意味があるそうです。
つづいて、「ひるがみ茶屋」のお雛様
食事席の横に飾られていました。
さらに、「万葉茶寮 みさか」のお雛様
もっといろいろなお雛様が飾られていましたが、母の印象に残ったものがこれです。通称「御殿式雛人形」。お人形自体は現代のお人形よりも小さく、豪華な家の中におさまっています。私はどうしてもシルバニアファミリーを思い出さずにはいられませんでした。母が子どもの頃は、このような御殿式が流行だったとか。その母の雛人形が見てみたいとたずねたら、なんと、伊勢湾台風で流されたとのこと・・・。
最後に、「ホテルはなや」のお雛様
従業員の皆さんの雛人形だそうです。私の子どもの頃は、このような7段飾りがポピュラーでした。
同じ7段飾りでも、お人形の顔は時代ごとの流行があるそうです。次の2枚の写真を見比べると、お雛様の顔がかなり違います。上の写真のお雛様の顔のほうが私のお雛様に似ています。上の写真のはどなたのお雛様かたずねてみると、やはり私と同年代の従業員の方のものでした。
こちらは、人形はふたりだけのシンプルなものですが、着物も屏風もとても豪華。正面を向いていない人形は、初めて見ました。こういうお雛様もいいですね。
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