私は大阪に詳しいわけでもなんでもないのですが、何度か大阪駅周辺には行ったことがあるので、ショッピングなら大阪駅周辺でできるだろう・・・と、安易に考えていたのが間違いでした。Lが行きたい店は、デパートではなく、もっとピンポイントだったのです。
京都から大阪へ向かう列車の中で、Lは言いました、「まず、『まんだらけ』に行きたい。」と。
・・・ま、まんだらけ???
Lは、持っていた日本のガイドブックを見せてくれました。そこには確かに大阪の『まんだらけ』が簡易地図つきで載っていました。デンマーク語のガイドブック、しかも大阪のガイドブックではなく日本全国のダイジェスト版なのですが、サブカル関連の情報はかなりピンポイントで詳しく載っているのです。これには驚きました。
スマホのおかげで無事、梅田のまんだらけへ行くことができました。スマホが無かったらどうなっていたのでしょうか。交番に行って、まんだらけの位置を真剣に聞いたのでしょうか(笑)。
Lはここで、以下のようなことをしていました。( )内はLの感想・つぶやきです。Lは特にサブカル好きではないですが、つぶやきを聞いていると、ああ、なるほどなと思いました。
・息子達のために、中古のポケモンカードを購入
(→ デンマークのおもちゃ屋でポケモンカードを買うと少量で高い。)
・息子達のために、ウルトラ怪獣の人形(こういう系)を適当に購入
(→ こういう系のおもちゃはデンマークにもある。ただ、安いものは質が悪い。当然子どもはウルトラマンを知らないが、他の子が持ってないものを持つことをおもしろがる。)
・コスプレ用のかつらを試着
(→ 単に興味本位。デンマークにも最近コスプレイヤーが増えているので、いっぺんやってみたかった。)
・ひたすら散策
(→暗くて狭いところに、ひしめくようにいろいろなものが置いてあるお店がおもしろい。)
続いてLと行ったのは、阪急百貨店のデパ地下です。「おべんとう」が食べてみたかったそうです。そういえば確かに、デンマークで持ち帰りの外食といえば、マック、ピザ、サンドイッチなどの単品が主でした。お弁当のようないろいろなおかずが入っている持ち帰りの外食は、パーティのケータリングサイズになってしまいます。1000円程度で買えて、丈夫な箱つきで、どこかに持ち運んで行儀よく食べられるおべんとうは、日本ならではかもしれません。陽射しが強かったので、外へは行かず、阪急百貨店のイベントステージ(イベントを見ながら食事をとることができる)で座って食べていました。Lはとんかつ弁当をとても気に入っていました。
続いて無印良品へ。ここで買いたいものは、旦那さんと弟用の「安くて質のいいシャツ」でした。質がいいといっても、形状記憶が入っていればそれでOKなのですが。紳士服店やユニクロに行けば、さらにハイテクなシャツが買えるのかもしれませんが、無印良品は北欧にもいくつか店舗があるので、Lも店を知っていて安心だったようです。そういえば、デンマークの服屋にも形状記憶のシャツはありましたが、量販店で安く買うものというよりも、高級品のイメージだったような。
最後にLは、「ぽっぴんくっきんが買いたい!」と言いました。
・・・ぽ、ぽっぴんくっきん???
はて?と私が首をかしげていると、
「粉を水に溶かして、アイスやハンバーガーみたいな形が作れる、で、食べられる。」
と言うので、スマホで調べてみました。
このとき、私は初めてポッピンクッキン(PopinCookin)の存在を知りました。ポッピンクッキンは、私もかつて遊んだ(今も遊びますが・・・)「ねるねるねるね」の進化型お菓子だったのです。
しかし残念、大阪駅前には歩ける範囲にスーパーマーケットがない!ということで、Lの最後の願いは叶えてあげられず、Lとともに泣く泣く大阪を後にしたのでした。これが名古屋だったら、駅前にマックスバリュがあったのに・・・(名古屋は大きな都市ですが、名古屋駅前は東京や大阪と異なり一般的な住宅地があるので、スーパーマーケットもあるのです)。
というわけで、Lを無事に東京行きの新幹線へ乗せ、私も帰路につきました。
言葉が通じるか云々の前に、時間がない中でも、彼女の希望を事前にもう少ししっかり聞いておくべきだったと後悔しました。言葉は、話しているうちにどんどん思い出したので何の問題もなかったのです。だから余計に希望が叶えられなかったことが悔しかったです。それに、やはりガイドは自分が知っている街でしたほうが、自分も動きやすいと分かりました。多少交通費がかさみますが、メリットデメリットを明示した上で、地元の名古屋へ行くことをLに提案してもよかったなと思いました。
さて、気になるのがPopinCookinです。翌日、スーパーに買出しに行った際に、ひとつ買ってみました。
一箱250円もするのですね。お菓子コーナーに群がる子ども達の脇で、どれにしようかアラサーおばさんは真剣に悩んでしまいました。結局、寿司にしました。
外袋がお皿になります。
「ねるねるねるね」よりも袋の数が多い!
基本は粉に水を足して、混ぜる作業の繰り返しです。写真はシャリの製作段階。
中央の黄色はたまご、赤はマグロです。左のオレンジはイクラ製作B液。
左下のイクラ製作B液をスポイトでとり、透明な「イクラ製作A液」中に落とすと、イクラができます。
イクラ用の、のり。チューイングキャンディのようなものです。
手で引き伸ばします。長さガイド付き。親切です。この親切さがJAPANクオリティかと。
下準備ができたので、寿司を製作していきます。
マグロ完成。
イクラ完成。
あまった具はちらし寿司にします。
なんだろう、この達成感。
醤油もある徹底ぶりです。ちなみに寿司も醤油も、フルーツゼリーのような味です。寿司なのに、甘い・・・。
ということで、Lの息子達のために、このPopinCookinシリーズをデンマークに送ろうと思います。JAPANクオリティらしく、作り方の簡単な翻訳を入れて。
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