2017年2月20日月曜日

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航 その4:2017/2/20

2月20日(月)

列車とバスで大学まで行き、大学院生時代にお世話になった教授とラボの方々に会いに行きました。

段差がばっちりある電車にも乳母車(Barnevogn)を乗せていきました。夫と私の2人だけでBarnevognを電車に乗せるのはなかなか大変なので、周りの乗客にも手伝ってもらいました。私もデンマーク在住時にBarnevognの乗せおろしを数回手伝ったことがありますが、どの人もたいてい、頼めば嫌な顔をせず手伝ってくれます。知らない人でもBarnevognやベビーカー類の上げ下ろしは手伝うのが当たり前という感じです。
ドアにはこのような段差があります。


デンマーク国鉄DSBの列車には、自転車、車椅子やBarnevognを乗せられる車両があります。この車両は、必然的に子どもが多くなって静かではなくなるので、子がぐずったりさわいだりしても乗客が割と寛容なのがありがたいです。そもそも、騒がしいのが嫌いな乗客は、サイレンスゾーン(Stillezone)がある別の車両に乗るのです。サイレンスゾーンでは騒ぐどころかおしゃべりも一切無しです。こういう割り切った住み分けは日本の鉄道会社も採用してほしいなあと思います。在来線では無理でも新幹線なら、例えば出張で静かに寝ていたい人用の車両と、観光に行くから朝からテンションあげて騒ぎたい人の車両が分かれていてもいいのではないかと・・・。
しかしBarnevogn、でかい。子は中で爆睡していました。


12:40、オールボー駅に到着。駅の中のチケットオフィスが閉鎖され、代わりに駅内セブンイレブンの敷地が広くなっていて、セブンイレブンが切符取扱いを兼ねていました。DSBの人員削減なのでしょうけれど、こういう国営サイドの思い切った削減がものすごいスピードで行われている印象を受けました。もう中央郵便局もなくなりましたし・・・一応、オールボーはデンマークで4番目に大きな都市なのですけれどね。
この駅舎、「世界の車窓から」で取り上げられていました。


バスにも思いきりBarnevognを乗せました。乗せやすいように、運転手さんがバスの床を下げてくれました。このバスは私が大学院生だった当時、通学で毎日乗っていて、何度かママたちがBarnevognを乗せているのを見ていました。
いっぺんやってみたかったんです、これ。
外は風雨ともに傘がさせないほど強かったですが、子は中で爆睡していました。


13:30、大学に到着。P教授、K教授と、ラボのHさん、Sさんが迎えてくれました。特にラボのHさんは、私の出産をとても祝福してくれました。Hさんは私が大学院生をしていた当時、将来の妊娠に影響する可能性があるからと、むやみに薬品類に曝露してしまわないように、実験に関して非常に細やかで的確な指導をしてくださった方でした。私が出産の時に子宮内反を起こして大出血をしたことも知っていて、大変心配していたとのこと。無事に再会できて本当によかったと言ってくれました。

今回私は、あらかじめここで話したいことを事前にまとめて、英語やデンマーク語でどうやって伝えたらよいかを考えておいたので、うまく話を切り出すことができました。外国語で会話をするときに私がよく陥りがちなのが、その場で何を話すか頭の中でまとまっておらず、結局他の人が話を切り出してしまい、盛り上がっているのを一生懸命聞いて理解するだけで精一杯になり、自分の話したい事は何も話せなかったというパターンです。今回は、皆さん親身に私の話を聞いてくださり、いろいろなアドバイスを下さいました。本当にここに来てよかった、ほっとしました。話をしている間、子の世話は夫が一手に引き受けてくれました。夫にも感謝です。
皆さんにお祝いとして頂いた、不気味かわいいBamseのハンドパペット。
うちの子は毎日Bamseにハグしてかじりついています。


帰りの列車は、IC4というDSBの新しい車両でした。IC4は2007年運行開始予定だったのに、計画が遅れに遅れ、結局私がデンマークに住んでいた間は乗ることができなかった幻の車両です。Barnevognを乗せられる車両の入り口は段差がなくなっていて、乗り降りがスムーズになっていました。
なんと、IC4はコペンハーゲン行きのインターンシティではなく、
ローカル区間の列車として使用されていました。
もうあのローカル区間用超絶ボロ列車は走っていないのか…。


子は中で爆睡していました。


左がIC4、右が従来から運行しているIC3。新旧夢の競演。
どうでもいいですがIC3はぺヤング、IC4はオカイコさんに似ています。


FさんLさん宅に戻ったのは17:30でした。晩御飯はFさん特製のローストポーク(Flæskesteg)でした。ビールはThistedブルワリーの"KLITHEDE"




ほんとうはFさんLさんといろいろお話がしたかったのですが、私は睡魔にやられました。

2017年2月19日日曜日

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航 その3:2017/2/18~19

2月18日(土)

9:30頃、中部国際空港(セントレア)に到着しました。
子のバシネット席はあくまでもリクエストであり確約ではない、と旅行会社から聞いていたので、念のため早めにチェックインしました。無事にバシネット席が取れました。フライトは11:55だったので、荷物を預けたあとはラウンジで、夫はキリンハートランド、私はハートランドがよかったけれどソフトドリンクでうだうだと過ごしました。セントレアの授乳室も利用しましたが、個室で家族皆で入ることができるようになっていました。

ヘルシンキ行きの飛行機では、2歳の女の子を連れた家族と座席が隣になりました。同じ子連れということで私は安心しました。女の子がうちの子を「あかちゃん!あかちゃん!」と言って頭をなでまくってとてもかわいがってくれたので、意外となごやかに過ごせました。私は授乳をいつもよりたくさんしていたせいか、無性にお腹が減り、機内食だけでは足らず、持ち込んだお菓子を平らげ、それでも足りなくて飛行機の後部座席まで行って、軽食を食べまくりました・・・。

15:05ヘルシンキ着→17:45ヘルシンキ発→18:20コペンハーゲン着→20:45コペンハーゲン発→21:30オールボー着と、待ち時間が中途半端にあり、最後に乗る飛行機を待つ頃には子も夫も私も疲れがピークに。子にはかわいそうなことをしてしまいました。
コペンハーゲン空港。もう何回ここに来たでしょうか。この時、眠気MAXでした。


ホストパパのFさんに車でオールボー空港に迎えに来てもらいました。Fさんのお孫さんが使っているチャイルドシート(デンマーク語でAutostol)を借りて、そこに子を乗せました。Fさん宅に到着したのは22:30でした。ホストパパのFさん、ホストママのLさんとは、私たちの新婚旅行以来、約2年ぶりの再会でした。再会の喜びもそこそこに、私たちは3人ともベッドに倒れこみました・・・。

さて、子が時差ボケをするのかどうかが気になりましたが、時差ボケなのか寝床がいつもと違うからなのか、子は夜中の3:00頃に目を覚まし、そのまま5:00近くまで眠りませんでした。私も時差ボケているのでさほど苦にはなりませんでしたが。

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2月19日(日)

ホストママのLさんが、ご近所の方から、使っていない乳母車(デンマーク語でBarnevogn)を借りておいてくれました。中に、赤ちゃん用の小さなベッドがそのままおさまります。これなら全然風を通さないので、寒くて風が強い日も赤ちゃんを寝かせて散歩ができます。専用レインカバーもあります。調べてみたら、新品のBarnevognは10,000DKK近くするのですね。日本円で16~17万円くらいです!


午前中に、私が以前お世話になった同じ町内のGさんAさんのお宅に、子を連れて行ってきました。初めてのBarnevognの操作でしたが、コツをつかめば力を入れずに押すことができ、タイヤが大きいので段差も難なく越えられました。
Gさんは「いらっしゃい。今日は日がさしているから、赤ちゃんは庭に置いておきましょう。」と言いました。そしてGさんAさんのお宅でお話をしていた1時間強の間、子はお宅の庭に放置されたのでした。庭にBarnevognを放置しての外気浴は、私がデンマークに住んでいた時から普通に見かける光景だったので、驚きはしませんでした。が、まさか自分の子がこれをやる日が来るとは思ってもいませんでした。
Barnevognにブレーキをかけて外に放置。日はさしている・・・のか?


午後はFさんのお母さんであるKさんのお宅へ。Kさんとも約2年ぶりの再会でした。驚いたのは、91歳になるKさんがiPadを使いこなしていたことでした。ここ数年、Kさんのお孫さんたちに次々に子どもができたので、お孫さんたちから送られてくるひ孫さんの写真や動画をiPadで主に見ているとのことでした。iPadの操作に必要な指の動きをどうやって覚えたのか聞いたところ、初めはFさん指導のもと、お孫さんたちとiPadで簡単なオンラインゲームをしながら覚えたとのことでした。結局、何歳になっても、本人のやる気と、甘やかされない環境(Kさんの場合、孫の側から紙の写真を送ることをあえて断られ、iPadを使えなければひ孫の写真が見られないという環境でした。)と、教え方の工夫次第で、どんな機器でも使えるようになるのかもしれないと思いました。
Kさんに、私の子の写真もぜひ送ってほしいと言ってもらえて、すごくうれしかったです。
左から時計回りに、Kさんお手製のカップケーキ、アップルケーキ、
デンマークの謝肉祭でよく食べられているパン(Fastelavnsboller)


後日、Kさんに子の写真とお礼のメールをiMessageで送ったところ、返事がきました。メール文の最後に、"Fra oldemor (=ひいおばあちゃんより)"とありました。Kさんが私と子のことも家族のように大切にしてくれていることを、本当にありがたいと思いました。Kさん、受信オンリーかと思いきや、メールも書けるのね…。

2017年2月18日土曜日

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航 その2:飛行機編

子連れ渡航の最大の懸念事項は、飛行機の中でいかに子をぐずらせないで過ごすか、ということでした。私もこれまで、一人で渡航するときにギャン泣きしている赤ちゃんを何人か見かけています。アメリカでは飛行機に乗る子ども用の睡眠薬があるとか・・・本当なのでしょうか?
ネットで探しても、ギャン泣き防止に効果てきめんと言えるようなテクニックはありませんでした。めぼしいテクニックとして、

  • 離陸、着陸時の気圧変化の耳抜きに、授乳をして、赤ちゃんに唾をごくっと飲み込む動作をさせる
  • 搭乗前にめいっぱい遊ばせて疲れさせ、機内で眠るようにする

というのがありましたが。


いろいろ調べたものの、結局、「親が動揺すれば子も動揺してぐずる」ということで、夫と私は対処法をあらかじめ決めておきました。対処法を決めておき親の役割分担をしておけば、夫婦がモメることもなくなるので、子が無駄に動揺しないで過ごせるだろう、という考えでした。
  1.  搭乗まではいつも通りのスケジュールで授乳等をする。無理に起こしたり遊ばせたりしない。
  2.  搭乗時に隣の座席の人には挨拶をしておく(「うるさくなるかもしれませんが・・・。」)。
  3.  離着陸時は授乳ケープで覆って授乳する。
  4.  シートベルトサインが消えてバシネットが取り付けられたら、バシネットに寝かせる。
  5.  ぐずったら、夫が座席で抱っこして遊ばせる。落ち着いたらバシネットに戻す。
  6.  5でぐずり続けたら、私が座席で抱っこして遊ばせる。落ち着いたらバシネットに戻す。
  7.  6でぐずり続けたら、私が授乳する。落ち着いたらバシネットに戻す。
  8.  7でもなおぐずり続けたら、どちらかが抱っこしておもちゃで遊ばせるor通路を散歩する。落ち着いたらバシネットに戻す。
  9.  8でもまだぐずり続けたら、夫がトイレでおむつを替える。(おむつ替えは頻繁にできないので、最終手段)
  10.  9でもさらにぐずり続けたら、5~9を繰り返す。
  11.  片方が世話をしているときは、もう片方はできるだけ休む(共倒れ防止)。
  12.  おむつ替えは夫、授乳は私の専業にする(押し付け合い防止)。
  13.  子の機嫌がいいときは、できるだけ周りに愛想をふりまく(ちょっとでも印象をよくする)。
  14.  食事時は、私もアルコールメニューを頼んで夫に提供する(夫の報酬)。

以下、実際の様子です。
  • 最初の長距離路線(名古屋-ヘルシンキ)では、子は懸念していたほど泣くことはありませんでした。中~短距離路線は、疲れもあいまって離着陸時は大泣きでしたが、飛行中はぐっすり眠ってしまっていました。
  • どの路線でも、子は離着陸時の耳の違和感よりもシートベルトで固定されるのが嫌でぐずっているようでした。授乳してしまえば安心して静かにしていました。
  • 離陸直後は、子はエンジンの「ゴーッ」という音が不快でぐずっているようでした。そのうち耳が慣れてきたのか、どうでもよくなっていました。周りの人のことはあまり気にならないようで、人が怖くて泣くことはありませんでした。
  • 長距離路線では、離陸後シートベルトサインが消えれば気圧もおおよそ一定になるので、子は部屋で過ごしているのと同じような感覚のようでした。ただ、いつもと違う環境かつ時差が生じるので、行きはほとんど眠りませんでした。バシネットで眠ったのは、9時間のフライト中、行きはトータル2~3時間程でした。帰りはもう少し長く眠りました。起きている間はバシネットの中で遊んでいるか、夫か私の膝の上にいました。行きの飛行機ではバシネットの中に入ることにも抵抗があったようで、寝ているとき以外はほとんど膝の上でした。狭くて深いのが嫌だったのでしょうか。
帰りの飛行機のバシネットの中で遊ぶわが子。

  • 意外だったのは、おむつ替えでトイレに入った時に子が大泣きしたことでした。トイレの扉を閉めてしまうので、大泣きでも周りの人に大きな被害はありませんでしたが。夫曰く、狭い空間に閉じ込められるのが嫌なのではないかとのことでした。おむつ替えでトイレに行ったときは、必ず泣いていました。
  • 授乳の回数は、通常の授乳よりもかなり増えました。機内ではぐずったら授乳状態だったので、授乳の間隔もめちゃくちゃになっていました。時差もあるので何時に授乳したかも把握していません。私はたくさん授乳ができるよう、とにかく水分をとりまくり、しっかり食事をとりまくり、隙あらば寝まくり、トイレにも行きまくりました。バシネットがつく席はトイレが近いので、躊躇せずにトイレに行けました。おかげで私の足はむくみ知らずでした。
  • 抱っこひもは折り畳みタイプがとても役に立ちました。座席に座ったままで装着できるので、狭い機内では一般的なベビーキャリアーよりも使い勝手がよく、使わないときはシートポケットにしまえるので、頭上の荷物入れをわざわざ開けなくてもよいです(バシネットのつく席は前の座席がないので、自分の手荷物を前の座席の下に入れることができません。このため手荷物は全部、頭上の荷物入れに入れる必要があります。)。子がぐずって機内を散歩するときも、さっと装着ができました。
  • 空港内は空調が管理されていますし、機内は毛布が貸し出されるので、子に厚着をさせる必要はありませんでした。ところが着陸して乗換する時、私たちの便はバスでターミナルへ向かうタイプだったので、バスが到着するまでの数分間、夕方のヘルシンキのくっそ寒~い機外で待たされました。数分のことですが。子のアウターもしくは抱っこひもにつけるボアかダウンのケープは機内に持ち込んでおき、いざという時に使えるようにしておいたほうがよいと思いました。
  • 子が泣いても、目くじらを立てて怒る人はいませんでした。全体的に、子どもなんだから泣いても仕方ないという感じでした。行きの最後の短距離路線(コペンハーゲン→オールボー)では、疲れがピーク・座席が狭い上にほぼずっとシートベルト・上ってすぐ降りるので気圧の変化が激しい、ということで、子はそれはもう泣きまくりました。離陸前に「一番前の座席に赤ちゃんがいるので泣いていてちょっとうるさいですが云々・・・」というスッチーのデンマーク語のアナウンスまで聞こえてくる始末でしたが、怒りの視線よりもむしろ、赤ちゃんがいるんだから大変だよねという同情の視線のほうが多いと感じたほどです。こういうスタンスに私は救われました。
  • 大変だった割には、夫も私も機内食は完食、夫はワインとビール(私の機内食分を提供)をあおり、二人とも子が寝た隙に、機内ムービーでしっかり「君の名は」も鑑賞しました。
機内食。個人的にはスカンジナビア航空よりおいしいと思います。
食事時はアルコールも1本無料です(スカンジナビア航空は2014年に乗った時は有料でした。)。



おまけ。フィンエアーが子どもの乗客にプレゼントしている冊子。
ぬり絵や間違いさがし等、子どもがフライト中に飽きないよういろいろなコンテンツがありました。

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航 その1:事前準備編

私の第2の故郷であるデンマークへ、私がお世話になった人たちに、自分の子をお披露目に行ってきました。

初めての子連れでの海外渡航ということで、出産後3か月を経過したころから、夫と協議を重ねて事前準備をこつこつと進めました。


<渡航時期>
2月、子が生後5か月になった時にしました。夫の仕事の都合で、3月中旬以降は繁忙期、4月以降は休暇がいつ取れるか不明確、かといって1月は子の首がすわっていないかもしれない、ということで2月~3月上旬に候補を絞り、現地で会う人の都合を聞いたうえで、2月下旬となりました。期間は1週間。夫の仕事の都合上、これ以上の長期休暇が取れませんでした。これを書いている今なら、私と子だけもう1週間先に行って、現地に長く滞在しておけばよかったと思っていますが、渡航を決めたときは初めてのことで不安もあり、夫と3人でいつも行動する以外の選択肢は考えませんでした。

5か月での渡航は不安ではありましたが、今思えばベストだったと思います。理由は、

  • 首が座っている
  • 1歳前後の子よりも病気を拾いにくい
  • 離乳食を始める前なので食べ物の用意は粉ミルクだけでよい(完全母乳ならミルクもいらない)
  • 新生児ほど哺乳瓶の消毒に神経質にならなくてよい
  • 新生児期に比べておむつ替えの頻度が少ない
  • ある程度の予防接種が済んでいる
  • 子はハイハイや歩行がまだできないので、抱っこひもで子を抱けば安全で行動もしやすい


<渡航のための準備>
11月下旬に子のパスポートの取得に行きました。0歳児でも海外渡航にはパスポートが必要で、パスポート取得時に必要になったのが、子のパスポート写真でした。子はこのとき生後3か月になったばかりで首も腰も座っていなかったので、証明写真機での撮影は不可能でした。そこで自宅の床に白いシーツをなるべくしわのないように敷き、その上に子をあおむけに寝かせ、自分は頭にヘッドライトをつけ、子が正面を向いたタイミングでスマホで写真をとりました。撮った写真をアプリを使ってパスポートサイズの証明写真に加工し、自宅のプリンターで印刷して作成しました(アプリは「証明写真」で検索すると、無料のものがいくつかヒットします。)。パスポートは大人のものと同様、申請後10日前後でできあがりました。できあがったパスポートを見て、0歳で外国に行くのか・・・としみじみ思いました。私自身が初めてパスポートを作り、海外に渡航したのは20歳の時でした。一世代でずいぶん変化があるものだなあと。
 

パスポートを作ったあと、旅行代理店を通じて航空券とホテルの手配をしました。このとき、

  • 行き帰りの飛行機での、バシネット利用のリクエスト
  • ホテルでの、ベビーベッド借用のリクエスト

はしっかりおさえました。

私たちに考慮が足りなかったのは航空路線のセレクトです。出発地から到着地まで、単一航空会社の路線で、乗り換えをできるだけ少なくして渡航するのがベストでした。私達の到着地はデンマークのオールボー空港で、以下2つのルートが単一航空会社で行けます。

  • 成田→コペンハーゲン→オールボー(スカンジナビア航空)
  • 関空→アムステルダム→オールボー(オランダ航空)

ところが私達は名古屋在住のため、フィンエアーでヘルシンキ乗換でコペンハーゲンに行き、さらにスカンジナビア航空でオールボーに行きました。それにより乗り換えが2回になり、乗り換え待ち時間が増えて、オールボー到着が現地の21時を過ぎました。日本からの時差を考えると、実質24時間の移動と乗り換え待ちをしていたことになり、これは子にとってかなりハードなスケジュールでした。また、コペンハーゲンで使用航空会社が変わったため、預けた荷物をコペンハーゲン空港で拾って再度チェックインして預け直しが必要となりました。これも大人.だけならなんでもないことですが、子を連れて行うのは非常に面倒でした。前日の夜に成田か大阪まで移動して1泊し、単一航空会社の路線で行くのがベストでした。
 


<旅の持ち物>
夫婦&子一人で、スーツケースを85L特大サイズ1つにまとめ、入りきらない分はビジネスバッグに入れてスーツケースのレバーに固定、夫と私がそれぞれリュックを背負いました。ベビーカーも持参しました。eチケットやパスポートは、私と子の分は私が一括管理、夫の分は夫が管理しました。子のパスポート類に関しては、管理者を夫婦のどちらか一方に固定するほうが、紛失防止になると思います。



  • スーツケース(85L)・・・手土産、夫婦の荷物、現地で使用する子の服とおむつ
  • ビジネスバッグ・・・子のアウター類(空港までの移動時に使用)、スーツケースに入りきらなかったもの
  • リュックその1・・・子が機内で使用するもの(哺乳瓶、おむつ、着替え、授乳ケープ等)
  • リュックその2・・・夫と私が機内で使用するもの
  • ベビーカー

 
 *パスポート、カード、チケット、財布類は別途各自が身に着ける

 
子の持ち物は、毎日のお世話をしながら、何が必要なのかを少しずつメモしていき、それぞれのバッグやリュックに振り分けました。ボディローションやベビーパウダーは小分け容器に詰めました。私はほぼ完全母乳のため、哺乳瓶はなくてもなんとかなりましたが、あれば夫に授乳をお任せできるので2本持っていきました。機内では哺乳瓶を使用せず母乳のみ、滞在中の瓶の消毒にはミルトンを使用しました(包装がチャイルドプルーフになっているので、事前に包装袋に切り込みをいれておくと便利です。)。私たちは途中で服を洗濯したので、持って行った服は3日分でした。ベビーカーはあまり使用機会がありませんでした。日本のベビーカーは通気性重視なので、風が強い冬のデンマークでは寒いですし、石畳や段差が多いので小さな車輪は引っかかりやすくて使いづらいです。抱っこ紐は、このような折りたためる抱っこひもを持っていきました。狭い機内では通常のベビーキャリアーよりも 取り扱いが楽で便利でした。

【スーツケース/ビジネスバッグ】
□ベビー服3
□肌着3、□靴下3、□レッグウォーマー2
□ガーゼ6、□正方形のおくるみマット1、□手ぬぐい1
□ベビー石鹸1、□泡立てネット1、□細綿棒10、□太綿棒20
□紙おむつ30、□おしりふき1、□おむつ用ごみ袋30
□ミルトン3(要切り込み)
□ゴミ袋5
□室内履き1
□バスタオル、□おくるみ、□使い捨ておむつかえマット
□スリーパー1、□フリースアウター1、□抱っこ紐用ボアケープ1

【リュックその1】
□予備ベビー服1、□予備肌着1、□予備スタイ1、□帽子1
□予備靴下1、□予備ガーゼ2、□体温計1、□ボディローション1
□オーボール1、□オーボールの紐1、□ペンギンのおもちゃ1
□除菌ウェット1、□おむつ15、□携帯用おしりふき1、□携帯用おむつ替えマット1
□おむつ用ごみ袋15、□ビニール袋10、□ベビーパウダー1、□日焼け止め1
□哺乳瓶2、□粉ミルクスティック12、□魔法瓶1、
□おしゃぶり1、□乳児用ポカリのスティック8
□ミニ手拭きウェット1、□細綿棒5、□おくるみ1

【私が管理】
□パスポート1、□パスポート用写真1

<スケジューリング>
今回の渡航は観光ではなく、お世話になった人に子の顔を見せに行くのが目的でした。会いたい人へのアポとりは12月ごろから始めました。デンマークでは、2月はウィンターホリデーを取って旅行する人も多いので、早めにアポを取っておきました。
子が移動しすぎて疲れすぎないように、会いに行くところは1日に1か所を基本とし、2か所になる場合は、私たちが滞在しているところに会いに来てもらうようにしました。また、18時以降はアポをいれないようにしました。


<その他準備>
子連れ渡航ならではの英会話を事前に調べておきました(赤ちゃん、海外旅行、英会話などでググると参考になるホームページがでてきます。)。私のデンマーク語のブラッシュアップを兼ねて、それらの英会話をデンマーク語に翻訳し直す作業もしました。
12月ごろから、子のお世話をするかたわら、現地で会う人に聞きたいことやこちらがしたい話を思いついたら即、日本語でメモする作業を続けました。1月中旬から2月上旬にかけて、子が寝た後にそれらをデンマーク語に少しずつ直し、デンマーク語のブラッシュアップを続けました。おかげで現地でも会話がすんなりできました。

スケジュールと持ち物は、夫がエクセルで一覧表を作ってくれました。最悪、夫と私のどちらかが病気等でダウンしたとしても、アポやパッキングが一人でこなせるようにしておきました。


その2に続きます。

2017年2月14日火曜日

バレンタインチョコレート品評会2017

まことにくだらないですが、ついやってしまうバレンタインチョコレート品評会です。

1月のある週末、夫に子供を預け、朝から名古屋タカシマヤのバレンタイン催事へ行ってきました。ものすごい人だかりでしたので、今回は、「催事の入り口に近いところで、見たことがないチョコ」に的をしぼりました。

過去の投稿はこちら。いつまで続くのでしょう?

その1 CARREMENT BON(*注)(ベルギー・ナミュール) 6個入り 税込¥2,160
*注 リンク先はベルギーのお店のHPですが、フランス語のページです。一部、音が出るページがあります。 
店の名前はカレマンボンと読みます。いい響きですね、カレマンボン。チョコレートについていたパンフレットによると、カレマンボンはフランス語で「とても、めちゃくちゃおいしい」と言う意味だそうです。「とてもおいしい」と「めちゃくちゃおいしい」は何が違うのだろう?と思いつつ。


ここのお店のチョコレートはすべてこのような四角い粒チョコでした。左上から時計回りに、ラズベリー、ミルク、ライムティー、アプリコットローズマリー、コーヒー、ヴィオレットです。


断面。どのチョコレートも、一口食べると、名前の通りの風味が分かりやすくガツンとくる感じです。もっとほのかにくるかと思っていたので意外でした。

ヴィオレットやローズマリーは、良い香りが鼻に抜けていきます。風味は印象に残るのですが、チョコレートの味自体はあまり印象に残りませんでした。
さて。めちゃくちゃ美味しいかと言うと、私はそこまでは思えなかったです。


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その2 HUGO & VICTOR "Tablette Mendiant"(フランス・パリ 1枚80g 税込¥1,944

生まれて初めて、板チョコに1,800円もかけました。


ナッツぎっしりです。レーズン、アーモンド、ペカンナッツ、ピスタチオ、カシューナッツが入っています。


裏面もかっこいいです。


どうやって割ったらいいのか迷います。

食べてみて驚きました。チョコレート自体が本当においしい。ごまかしていない。そしてこんなにナッツがてんやわんやしているにもかかわらず、チョコがどのナッツともケンカしていないです。それぞれのナッツがちゃんとチョコをひき立てていると思いました。適当にナッツをぶっこんでるわけではないんですね。これは1800円払う価値ありだと思いました。

このTabletteという板チョコのシリーズは、Mendiantの他にも8種類あるので、機会があったら他の板チョコも食してみたいと思いました。

夫も、この板チョコには大満足でしたが、共通意見として、ど庶民の我らの板チョコといえば、やっぱりガーナミルクチョコレートだわな、というところに落ち着いてしまいました…。

2016年9月5日月曜日

出産前に後悔の無いように食べたものの記録

出産をして子育てが始まると、もう自分の自由な時間は無い、母乳で育てるならば食べたいものは食べられない、といったアドバイス?を多くの先輩ママからいただくので、それならばと冥土の土産のように食べたいものを食べました。妊娠高血圧症候群も心配なので、身体と相談して羽目をはずしすぎず、ストレスもためないギリギリのバランスを狙って(たまに失敗しましたが)・・・。

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6月
ミッシェルブラン:結婚式記念日だと無理やり理由をつけて、「プレタンティーヌ」と「ドゥ・フロマージュ」


 
桔梗屋:「桔梗信玄餅アイス」

 

新宿 Hal Vel Bar:産休前最後の東京出張で食べておきたかった「ローストビーフ丼」




紀の国屋:いつも出張の帰りにお土産で買っていた「あわ大福」


銀座 みのる食堂:友人と野菜づくしディナー&銀ブラ


スジャータめいらく:新幹線の中でしか食べられない「アイスクリーム」



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7月
京都 Papa Jon's:「ニューヨークチーズケーキ」と「マーブルチーズケーキ」と「アールグレイチーズケーキ」(1日で3個食べました・・・)



 
名古屋 備長:産休直前の贅沢「ひつまぶし」


ダロワイヨ:ルービックキューブ並みにでかい「シューキュービック」
 
 
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8月
名古屋 高岳 Dubonnet:夫と二人で行った最後のディナー

 
 

ドミノピザ:食べた翌日から足がむくみ過ぎて悶絶


ラケル:学生時代から好きな「モッツァレラチーズのオムライスとラケルパン」

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9月
名古屋 藤が丘 麺家半蔵:夫の強い希望によりわざわざ藤が丘まで車を走らせ食べに行った「伊勢えびつけ麺」しかも最後なので「全部のせ」。臨月の最後の最後に「妊婦ラーメン禁止令」を破った。
 

名古屋 藤が丘 KEN NISHIO:藤が丘まで行ったならここも寄っておけの「チョコレートムース」。実はこの白い器がほしかった。


2016年9月1日木曜日

男性の育児休業取得で思ったこと

まもなく私が出産するに伴い、夫に、「育児休暇を取れるかどうか勤務先に打診してほしい。」とお願いした。私は里帰り出産をせず、出産退院後の育児は夫と私がメインで行うため、私が出産して退院した直後に5日~10日程度の育児休暇を取ってもらい、私の体力回復を優先できる体制にすることが目的の休業だった。

夫の会社は中小規模の製造業であるが、夫は営業なので、スケジュールの融通は利く。このため育児休暇ではなく有給休暇その他の手段で休みをとっても問題はなかった。しかし本人が病気等になったときに有給休暇がほとんどないのはいかがなものかと思ったため、まずは育児休暇を取得できるものであれば取得してみよう、と夫と話し合った。

ところが、夫の会社は製造業従事者がメインで、事務関連の部局にも若い女性がほとんどいないため、男性はおろか女性も誰も育児休暇を取った前例がないという状況だった。ならば夫が育児休暇の打診をしにくいだろうということで、何か育児休暇が事業者のメリットになるようなものがないかと、私がいろいろ調べた。これだけ少子化が~、イクメンが~、と言われているご時世に、国が何の策も用意していないはずがなかろうと。予想通りで、現在は男性の育児休暇取得に際し、条件がそろえば事業者に給付金が出ることがわかった(参考:厚生労働省のサイト)。事業主は育児休暇を取得する本人に育児休暇中の給与を支給する義務はないし、おまけに給付金まで出るのである。事業主からしてみれば、社員に有給休暇より育児休暇をとらせたほうが得になるはずである。

しかし、夫が打診したところ、事業主は育児休暇取得をあまり歓迎しなかった。理由は次のようなものだった。

・誰も取得したことがないものを誰かが取得することによって、私も、私も・・・と取得が始まると、製造部門は人手が不足し、立ち行かなくなる可能性がある。期間限定の派遣社員を迎えるだけの余裕もない(そのくらい、ギリギリの人数で余裕なく会社を回しているのが中小企業の実態である)。

・製造部門を支える外国人の研修労働生にも育休制度がおおっぴらに知られてしまうと、権利の主張の道具にされ、製造現場が混乱する可能性がある(外国人研修労働生が日本で働く目的は、あくまで研修して技術を自国に持ち帰ることのはずだが、まだまだ自国よりは居心地のよい日本ということで、研修期間が終われば素直に帰ろうとするものではなく、日本に滞在している間に使える手段は何でも使おうというハングリー精神も持ち合わせているようである・・・。)。

・給付金をもらえば、そのお金を何に使うかということを考えなくてはいけなくなり、数十万円規模の小額ならば、かえって中小企業にとっては部門間や社員間の争いの元になる。

この話を聞いて、私は驚いた。良かれと思って作られた国の制度は、中小企業にとっては実態にそぐわず、大いに裏目にでることもあるのだと。もちろん、事業主の考え方や、社員自体のレベルや職場環境(他人の休業に目くじらを立ててしまうほどに余裕がない人や、そういった職場環境の会社も世の中にはあるだろう)にもよるとは思うが。

私としては、退院直後に夫が5日~10日程度の休みを取ってくれればよいので、有給休暇でも何でも休暇をとるように夫にお願いすることにした。事業主側も、業務スケジュールさえしっかり管理してくれれば、休暇の取得自体は反対しないとのことで、無事に夫は私の望む時期に休暇を取れそうである。


男性の育児休暇取得率は依然低いというが、実際は育児休暇以外の手段で休みをとって、育児に協力しているパターンも見受けられるではないのだろうか。育児休暇をとるには、有給休暇などの他の休暇とは異なる特殊手続きが企業内で必要になる。当然、その特殊手続きをする事務員の人件費が余計にかかる。一方で、取得者も慣れない手続きで大変である。5日~10日程度の休暇であれば、育児休暇以外の手段でとるほうが、事業者も取得者も、給付金のメリットをさしひいたとしても楽だろう。ましてや、現場の混乱をもたらす可能性があるのなら、事業主としても育児休暇を取得させるのは面倒と考えてしまうのは当然ではないだろうか。現行の育児休暇制度は、融通も利きやすいサービス業でそれなりの規模の企業に対しては、働く当人たちの意識改善によって徐々に浸透していくのだろうが、中小企業には意識改善だけでは浸透しにくい制度なのではないかと私は思う。

私は、男性の育児休暇は、全員一律自動取得にしてしまえばいいのではないかと思っている。たとえば女性が一番大変な出産退院直後に自動的に1週間、とか。マイナンバーがあるのだから、女性が出産した段階で、病院から役所に通知が行き、自動的に男性は育児休暇日程が決まって、その間の給与とか税金の手続きもマイナンバーで自動化しようと思えばできるのではないだろうか。そうすれば事業者側の負担もない。自動育児休暇が当たり前になってしまえば、企業内での社員間の複雑な感情も、現在の制度よりは生じにくくなるのではないか。女性の産後の回復が著しくよくない、生まれた子どもに手厚いサポートが必要だ、男性も長期間の育児をしたい等、特別な事情の場合のみ、取得者自らが申請をして、事業者もそれをサポートするのでよいのではないだろうか。

育児休暇の給付金も、お金をそのまま支給するのではなく、たとえば企業が製品開発のための補助金を取得申請する際に、男性の育児休暇取得者の有無や取得率が補助金取得のプラスポイントとして働くようにするなど、企業全体の成長に間接的に貢献していくような形に変えたほうが、余計な争いの種が無く健全だと私は思う。

また、これは脱線する話だが、女性も産後休暇をたとえば6ヶ月にして一律休業、マイナンバーで休業中の税金等手続きは自動化、保育園は義務教育化して必ずどこかに入れるようにして産後6ヶ月で仕事復帰して育児休暇は実質無しにしてはどうだろう。特別な事情や、どうしても自分の手で数年間は育児をしたい場合のみ、取得者が申し出て育児休暇取得にすればいいのではないか、と私は思っている。これなら、出産した女性の復帰時期が明確になり、事業者も育児休暇取得を渋ることがなくなっていくのではないだろうか。それにもともと、育児は母親が一人だけで行っていたものではないはずで、育児には保育園などプロの手が少しでも早く介入したほうが、母親一人よりは良いのではないかというのが私の意見である。

まだ子を産んだわけではない者が何のたわごとを言う、と言われてしまえばそれまでだが。出産前に私が思ったこととして書き留めておきたかった。