今日はいよいよ、ロスキレフェスティバルの会場に移動です。その前に、死んでしまった犬・シサニーとよく散歩に行った、近所の原っぱを散歩しました。通称"Zizaniehave(シサニーの庭)"。晴れの日も雨の日も雪の日も、シサニーと一緒にここを散歩しました。
前述の通り、オールボーまで列車はなく代替バスで、列車がスタートするオールボー駅とも接続が悪いため、9:30、ホストファミリー息子Tの運転でオールボーへ出発。ちなみにデンマークでは、普通車の制限速度は130km/hです。ここまで速度を出すと、車種によってはハンドルがぶれます。おかげさまで、約30分でオールボーに到着。
ホストママLとはオールボーでお別れ。「あなたが来てくれてよかった。よいフェスを。」と言ってもらえて、私は幸せ者です。息子Tは、私がステイをしていた頃はまだ高校生でしたが、現在はデンマーク第2の都市・オーフス(Århus)で大学生をしていて、オーフスまでは私と同じ列車で帰ります。とても不思議だったのが、ステイ当時は他の人のする話が理解できても、Tがする話がどうしてもよく分からなかったのが、むしろデンマーク語力が当時より落ちている今の方が理解できるということです。これはきっと、Tが、私が理解できるようにうまく単語を選んだり(若者同士のスラングを使わない等)、うまく端折らないで説明をして話をすることができるようになったからなんだろうなと思いました。Tも大人になったんだなあと。で、話していた内容というのが、デンマークの新改札システムについてです。日本のICカードのように、タッチして改札する機械ができたのですが、そもそもタッチ改札しなくてもホームに入って列車に乗れる(日本のように改札ゲートがなく、切符類は車内で車掌がチェックする)ので、新システムではタッチを忘れて乗車する人が多く、無賃乗車あつかいとなってうまく機能してないとのこと。タッチ忘れで無賃乗車代(日本円にして1万円くらいとられる)を払うのはかなわないので、結局、これまでの紙の切符や回数券を使う人が多いということ。「こういう新しいものがすぐにはうまく回らないところがデンマークなんだと思うよ。」とTは言っていました。
さて、列車がやってきました。これが先頭です。先頭がこんな形じゃあ速度が出せないわなと思うのですが、それ以前に、北ユトランド地方の線路はガタガタなので、どんなに最新鋭の車両をもってしても、出せる速度は大して変わらないのだそうです。しかし何度見ても、私にはぺヤングソース焼きそばに見えます。
ぺヤングソース焼きそば列車の車内の様子です。写真中央の表示板にかいてある"Std Hvil"というのは、「サイレント車両」の意味で、この車両内では会話禁止です。静かにしていたい人はここの車両に座り、しゃべりたい人は一般車両に行きます。他にも、子ども車両とか、ペットOK席とかあります。なんで日本は、この車両分け方式が浸透しないのでしょうか。泣いている子どもにイライラ、お母さんはおろおろ、早朝出張は少しでも寝ていたいのに会話を楽しんでいる人にイライラ、これから旅行に行くのに寝ている隣のサラリーマンを気遣って黙り込む、なんて、みんなで我慢しているより、こうやって住み分けてしまったほうが、どの立場の人もお互い幸せだと私は思うのです。
15:30ロスキレ着。この旅のコペンハーゲン入りの日にもお世話になった、Iさんも参戦ということで、ロスキレ駅で落ち合って、いざ会場へ。なお、ロスキレフェスティバルにこれから参戦されるという方、チケットなどの手続き的なことは以前こちらに書きましたので、ご参考まで(情報は2009~2011年のものですので、一部古くなっている可能性があります)。今回はもう、私のやっていたことをダラダラ書きます。"GET A TENT"テント場(自分のテントをあらかじめ張っておいてもらえるので、テントを持参しなくてよく、テントの場所取りもしなくてよい)に到着。フェス仲間は既に6月30日のウォームアップデイズ初日からテント場にいるので、目印になる旗を探します。これが私達の目印の旗です。女性もののいらないトップスで間に合わせのように作ったので、"TOP CAMP"。今年は新しい旗も誰かが作ってきた様子。
飲み物を冷やすための新発明までされていました。発泡スチロールにファンを取り付け、太陽光パネルで天気をつくって回す、簡易冷蔵庫です。
フェス仲間は既に皆、コンサート会場へ行っていて、誰もいません。ということで、Iさんと腹ごしらえにコンサート会場へ。もうウォームアップ初日から6日も経ってますから、一般テント場はこのありさまです。毎度のことです。
本日の夕食。ロスキレフェスティバルのフェスごはんは、外食がイマイチな国デンマークにしてはレベルが高く、どこも美味しいと思います。
コンサートを聴きに行く前に、ノベルティを買いに走ります。ノベルティはウォームアップデイズから売り出し始めているので、最終日に近づくと、種類・サイズによっては品切れが出ます。これが2012年のオフィシャルTシャツです。はっきり行って2012年のTシャツは、シルエットは女性らしくていいですが、デザインはありきたりでイマイチです。他の年のTシャツはこちら。
毎年、Tシャツしか買っていませんでしたが、もう来年はフェスにいけるかどうかも分からないので、思い切って買ってしまった、ロスキレフェスティバルオリジナルコンバースです。紐はオレンジ色もついてくるので、気分で換えられます。外側のかかとにロスキレテントの刺繍が入っています。オリジナルコンバースにしては意外と安くて、400DKK(約6000円)。
ついでにこれも買い。ロスキレジッポです。タバコは吸わないので、非常持ち出し袋に入れます。いざというときも、ロスキレフェスティバルのことを思い出して乗り切るのです。ちなみにこれを飛行機で日本に持ち帰る際は、手荷物に入れると没収の可能性があるのでご注意。
と、いうわけで、今年もメインテントの前に性懲りもなく帰ってきてしまいました。Iさんと私がたたずんでいると、コンサートを聴きにきたフェス仲間のRが偶然私達を見つけてくれて、やっとフェス仲間達に会うことができました。今年も再会できました。うれしい。
本日、特に聴きたいのは22:30からのコンサートなので、それまでは会場を散歩して、Iさんと人間ウォッチングをしました。
どーもくん。
気合の入った衣装。
脱ぎ、そして踊りはじめたオヤジ。このフェスは子どもから元ヒッピー世代のお年寄りまで、年齢層が幅広いのが特徴です。
なぜかピースを向ける人々。
コンサート会場のはずれにあるコンサートテント"ODEON"は、デンマーク初のLEDライト100%テントだそうです。
これがODEONです。
そうこうしている間に22:30になりました。本日のトリ、JACK WHITEです。本人以外全員女性のバンドメンバーを連れて登場。そのメンバーが、みなL´EST ROSEみたいな服を着ていてかわいらしいのと、音楽のギャップが面白いです。私はTHE WHITE STRIPES時代からこの人のギターが好きでした。生で聴けて幸せです。
ロスキレフェスティバルの夜がふけていきます・・・。
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