誕生日がやってきました。33歳になりました。ノルウェーで唯一のご飯らしいご飯は、ホテル飯のみなので、腹10分目まで食べてやりました。いい歳して、もうちょっと優雅に旅はできないのか?と思うのですが、染み付いてしまった旅のスタイルは、何歳になっても変わらないのかもしれません。
さて、誕生日なので、世界一の絶景とうたわれる、プレーケストーレン(Preikestolen)にいくことにしました。
スタヴァンゲルからプレーケストーレンまでは、まず、タウ(Tau)という対岸の町までフェリーで行きます。フェリー乗り場へ歩いて行くと、フェリーに乗る人が集まっていました。ちなみにこの写真の左端のおじさん、とても登山をするように見えませんが、プレーケストーレンでばっちり出会いました。
8:00出航。フェリーのチケットは、乗船してから買います。プレーケストーレン行きバスの切符とセットになった、往復切符の料金は250ノルウェークローナ(NOK)。現金の場合はNOKのみ有効です。乗船してすぐ、車掌が回ってくるので、直接支払います。カード払いも可能です。その場合は、カード払いの窓口が船内にあるので、そこで支払います。
船内で、二人の日本人の方にお会いしました。ひとりは、前日プレーケストーレンに登頂したけれど、天気が悪かったのでリベンジするNさん、もうひとりは、リトアニアからいらしたKさん。プレーケストーレンへのアクセス情報は事前に手に入りましたが、登山ルートに関しては手に入らなかったので、一度登頂した方がいると安心です。しかし、なんという雲行きのあやしさ。
フェリーの乗船時間は30分ほど。タウ港に到着すると、船をおりてすぐのところにバスが待っています。
9:30プレーケストーレン登山口に到着。登山を始めると、途中にトイレがないので、登山口の横にあるトイレを借りましょう。
ゴールまでは、のんびり歩いて2時間程度、さくさく歩いて1時間半程度かかります。案内板にはスニーカーでOKと書かれていますが、足首をホールドするトレッキングシューズが無難です。平地→急な岩場→平地→急な岩場の繰り返しでゴールに向かうため、膝・足首は痛めやすいです。痛めたら、下山するまで救護所はありません。行動食と水、山用カッパもお忘れなく。傘をさして歩くのは、おススメできません。柵がないので、雨が降っても両手はあけておくべきです。犬をつれての登山はOKです。実際、何匹もの犬に遭遇しました。
登山を開始して最初の平地までは、ゆるい坂道が長く続きます。なにげに、ここがいちばんキツイと私は思います。
途中にはこんな風景が広がっています。この風景がゴールでも見られればいいのですが・・・。
めざすはあの岩の向こう。
尾瀬のようなところをすぎると、岩だらけになってきます。
こういうところを、ひーこら言いながら登っていきます。ここが、最も長くてきつい岩場です。
見晴らしがいいなあ~と思っていたら、あっという間にガスがおしよせ・・・
まっしろけになってしまいました。ガーン。
まっしろになってしまったら、道が分からなくなりそうですが、このような案内があるので大丈夫です。紛らわしいところは、岩に赤ペンキで「T」の字が書いてあります。(なんで「↑」じゃなくて「T」なんでしょうね?)。
ガスが晴れることを願いながら、ゴールへ向かいます。Nさんいわく、このあたりは登山道の横(この写真の左側)に対岸の景色が見えていて、おまけに柵も何もないので、本当はすごく歩くのが怖いらしいのですが、対岸がガスでまったく見えないので、全然怖くありませんでした。
ゴールが見えてきました。
11:00プレーケストーレンに到着。水面からの高さが600mの一枚岩です。スカイツリー並みの高さです。
真下を見下ろすと、フィヨルド観光船が走っていました。立ったまま見ていると足がすくむので、
こんな感じで、腹ばいになったり、
こんなドラえもんみたいな感じで、座って眺めるのがよろしいかと思います。
NさんKさんと、14:00まで粘って、ガスが晴れるのを待ちましたが、残念ながら晴れませんでした
。この写真が、最も視界がクリアになったときの写真です。
本当は、こんな絶景が見られるんですよ。ああ~悔しい!
https://www.google.com/search?q=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3&hl=ja&prmd=imvns&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=vgNfULr4JMTwmAXMsYHIAg&ved=0CAoQ_AUoAQ&biw=1280&bih=687
ということで、NさんKさんと、割り切ってアホな写真を撮りあうことに。Xの人が私です。この写真は、Kさんに崖の向かい(お互いの声が届くほど、実は近い)に立ってもらい、私が何度もジャンプして、Kさんにシャッターを何度かきってもらって撮りました。Kさん、素晴らしいシャッターチャンスをモノにしてくださり、ありがとうございました。
後ろ髪を引かれながら下山。岩場を下るのが大変で、下りるほうが上るより30分程よけいに時間がかかります。帰りのバスに乗り遅れないようにしましょう。
途中で、水泳をしている人々を発見。寒くないのかしら?
16:45バス発車。帰りも、バスとフェリーの時間は連動しています。18:30スタヴァンゲル到着。そのまま、カフェで3人で話をしました。3人とも、長期の海外生活を送った経験があるので、お互いの国の事情や、生活のハプニングの話などで盛り上がりました。世界一の絶景は見られませんでしたが、33歳初日、また新しい出会いに感謝です。
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