2011年10月4日火曜日

たまごの話

10月4日、名古屋の浅田レディースクリニック主催の、無料セミナーに参加してきました。女性の卵についてのお話でした。

セミナーで聞いた話の中で、私が今まで勘違いしていて、今回初めて知って驚いたことを4つ書きます。ただし、口頭で聞いた内容ですので、私の認識が細かいところで間違っていたり、私の文章の書き方によっては、読んだ方に誤解を生じるといけません。詳しくは浅田レディースクリニックのHPをごらんください。女性にとっては重要な問題なので、勘違いがあっては大変ですから。

1 女性の卵を作るもととなる原始卵胞は、その女性が胎児のときに全部作られてしまい、あとは減っていくのみ。

→原始卵胞は、その女性が胎児の段階ですでに作られており(!)、妊娠5ヶ月の胎児の段階で600~700万個ある。誕生した瞬間で約200万個まで減っている。月経が始まって妊娠ができるようになる頃には30~40万個に減っている。その後もどんどん減っていく。


2 排卵は月に1個もしくは数個。でも、月に減っていく原始卵胞は、1000個くらい。

→原始卵胞の成熟開始時期は原始卵胞によってばらばらで、おおよそ月1000個の原始卵胞が成熟しようとする。成熟して大きくなるのに約80日かかる。排卵期のリズムに合わせて、「たまたま」いちばん大きく成熟した卵胞から卵子が飛び出る。これが排卵。一方、残りの成熟途中の原始卵胞は、みんな消失してしまう。つまり、月に約1000個の卵のもとが減っている。


3 閉経するおよそ10年位前から、妊娠できなくなっていく。

→原始卵胞は一生新しく作られることがなく、減っていくだけ。ということは、原始卵胞の年齢は実年齢と同じ。歳をとるほど、原始卵胞は古くなる。つまり質が落ち、受精しても細胞分裂がうまくいかない、子宮で着床できない等の問題が生じやすくなっていく。同様に、原始卵胞を貯蔵している卵巣の機能も歳をとるほど衰えていく。貯蔵機能が衰えれば、原始卵胞の質もさらに落ちる。ということで、原始卵胞があれば月経は来るが、その卵が古すぎたら、妊娠できるかどうかわからない。


4 妊娠適齢期は、個人差がものすごくある。

→原始卵胞の減り具合も、原始卵胞の質の低下具合も、卵巣の機能の低下具合も、個人差が大きい。なので、「○歳までなら妊娠適齢期」、という、万人に対しての基準はない。自分の妊娠適齢期を知る必要がある。


では、自分の妊娠適齢期は、どうやって知ったらよいのか?という疑問ですが、血中のアンチミューラリアンホルモンというホルモンの値を測ることにより、卵巣内にどのくらい卵が残っているか知ることができるそうです。

ということで、後日、このクリニックにて、実際にアンチミューラリアンホルモン測定検査をしていただきました。やることは採血だけですが、保険外診療なので6300円かかりました。でも、6300円で、今後の人生設計の大きな指針にできる、自分オリジナルの妊娠適齢期を知ることができるものなら、安い買い物だと私は思ったのです。適齢期が実はもう過ぎ去っていたのなら、(大泣きするでしょうが)子どもには縁がなかったものと諦め、仕事や他の分野にどっぷりつかって社会貢献していく方法を考えるでしょう。適齢期のリミットが近いようであれば、パートナー探しが今の自分の最優先事項になります。まだまだ適齢期が続くのであれば、仕事の様子を見ながらでもパートナーを探していけます。自分をとりかこむものの優先順位が、おのずと分かってくると思うのです。

検査結果が出るのはあと1週間後。さて、どうなるでしょうか・・・。

ところで、この、たまごの話ですが、自分がもし、高校生くらいの頃に聞いていたら、もっと人生設計を真面目に考えただろうし、若い頃の自分の心も身体も、もっと大切にしたと思うのです。男性も、女性がいつでも好きなときに妊娠できるわけではないことを、漠然とではなくもっときちんと知っていたら、パートナーに対する考えが変わってくるのではないでしょうか。

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