2012年5月10日木曜日

本日のいけばな

生花正風体
ショウブ

前回とうって変わって、今回は非常にはっきりしたルールにのっとっていける花です。ショウブがあたかも水面から生えているように活けるのですが、じつはこれ、葉と花をいったんばらばらにしてからいけています。ルールに沿って葉を2枚ずつ組み、ルールに沿って長さと方向を調節しながらいけるという、ある意味「不自然」な行為をしながらいけると、「自然」に生えているように見えるというわけです。


不自然が自然を生むといえば、先月、写真館で写真を撮影したのですが、そのときも同じ気分を味わいました。カメラマンの指示通りにとったポーズは、自分にとっては全身から指先まで、不自然としか思えないものでした。でも、現像された写真を見ると、不思議なことにそれが最も自然なポーズに見えたのです。

「自然体で生きる」とはよく言いますが、たまには計算して不自然なことをやってみると、それが周りには自然なことに見えたりする、そんなこともあるのでしょうか。

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