2016年2月13日土曜日

不妊治療の記録(後編)

2016年10月2日
生理が始まったら3日以内に受診を、と先生に言われていたので、いざ私のみ受診。ファボワールというピルと、ブセレキュアという点鼻薬が処方された。さらに、性感染症にかかっていないかどうかをチェックするための血液検査をした。
先生からは、ピルの服用中はお酒も飲んでいいし、抗生物質も飲んでいいので、治せるものは今のうちに治しなさいと言われた(私は夏ごろから急性副鼻腔炎になっていた)。
診療費 トータル¥13,720(自費。点鼻薬は¥6,800もする!)

2016年10月3日~12日
ピル服用。特に身体に異常は生じず、普通にフルタイムで仕事もし、お酒も飲んでいた。

2016年10月16日
夜、生理らしき血が少量出てきた。

2016年10月17日
本格的に生理が始まった。点鼻薬の点鼻を開始。これは排卵を無理やり止めるための薬で、一日24時間、かならず8時間おきに点鼻をしなければならなかった。毎日6時、14時、22時に点鼻した。朝寝坊したらアウトなので、規則正しい生活を余儀なくされた。点鼻薬は肌身離さず持ち歩き、
14時は会社のトイレで点鼻した。どんな副作用が出るのか分からず怖かったが、私にとっては苦いだけで、副作用らしきものはなかった。
夕方に私のみ受診。エコーで卵巣の位置を確認した。左側の卵巣は卵が大変取りやすい位置(採卵用の針が刺しやすい位置)にあるが、右の卵巣は、なにやら隠れていて分かりづらい位置にあるらしかった。
先生から、10月19日より、毎日注射をするの旨を伝えられた。注射は病院でもできるし、自己注射もできるが、代金は薬液の量により、病院で行ったほうが安い場合と自分で注射をしたほうが安い場合があるとのことだった。自己注射はもろに注射器のアンプルと、ペンタイプがあり、ペンタイプは機材の費用が上乗せでかかるということだった。とりあえず19日、20日は薬液が多いので病院で注射することにし、その後どうするかは20日に決めることにした。
診療費 トータル¥2,920(自費)

2016年10月18日
実家がある地元のお祭りのため、およばれに行った。明日から注射の毎日なので、思う存分好きなだけご飲み食いしておいた。ただしお酒はノンアルコールにしておいた。

2016年10月19日
17:30に退社して私のみ受診した。ゴナピュールという、排卵できる卵を増やすホルモン?の注射をした。この注射は皮下注射なので、いつもの筋肉注射のHCGよりは痛くなかった。別に体調も悪くならず、何の副作用も生じず、普通に電車で家まで帰ってきた。普通にご飯も食べた。お酒は飲みたい気にならなかった。
診療費 トータル¥7,690(自費)

2016年10月20日
前日と同様に受診。特に体に何の変化もなし。自己注射はしないことを看護師さんに告げた。理由は、アンプルにしろ、ペンにしろ、自己注射をすると、ほんとにこれで正しく注射できたのかなという不安が残ってしまい、かえってストレスになると考えたため。
診療費 トータル¥7,690(自費)

2016年10月21日
朝起きたら体温が36度台後半で高くて驚いた。排卵してしまったのかちょっと心配になった。
この日の朝からなんとなくお腹が突っ張った。便秘もしている。どうなったのか。トイレに行くと、ちょうど排卵前のような状態の、粘りの強いおりものが出るようになった。
前日と同様に受診し、注射を打った。翌日は午前中しか診療時間がないので、午前中で注射の時間は大丈夫なのかもう一度確認した。点鼻薬とは異なり、注射のほうは何時でもいいので毎日打てばOKとのことだった。
診療費 トータル¥5,740(自費)

2016年10月22日
朝起きたら体温が37度を超えていた。お腹はさらにパンパンになり、寝ているのが苦しくなって朝起きたほどだった。便秘も続いた。
会社は午前半休にし、朝から受診して注射を打った後、普通に会社に行った。注射のせいで仕事がはかどらないということはなかった。体温のせいか、やたら汗をかいていた。風邪もひいたようで、鼻水も出てきて困った。この日のお昼は打ち合わせがあり、点鼻が1時間遅れてしまった。
診療費 トータル¥5,740(自費)

2016年10月23日
朝、やはり体温は37度を超えていた。便秘が下痢に転じた。注射の影響か、お腹は昨日よりさらに張っていた。鼻水が出つつも点鼻薬をしなければいけないので大変だった。鼻をかめるだけかんでから点鼻薬を思い切りうち、喉の奥に苦いのが流れてきたらOKということで自分を納得させていた。点鼻を失敗したと思ったら2発目を吹きつけた。
この日の午後、仕事で外に出たためうっかり点鼻をするのを忘れてしまった。2時間遅れで点鼻をした。今日もやたらと汗が出た。
夕方受診し、エコーをしたところ、思った以上に卵胞が育ってしまっていた。急遽、採卵日が翌週の金曜から月曜に変更になった。急遽、上司にTELし、月曜に休暇を取得した。最後に注射を打ってもらって帰宅した。
診療費 トータル¥9,050(自費)

2016年10月24日
午前中に私のみ受診した。エコーでは、卵胞が昨日よりもさらに大きくなっていた。取りやすい左側の卵胞のほうが大きくなっているのでラッキーとのことだった。右側は取りにくい位置に卵巣があるので、採卵はちょっと難しいかもしれないと先生が言っていた。
エコー時に、子宮の中に何か丸いものが見えると先生に言われた。採卵のときには特にもんだいにならないので、月曜に予定通りに採卵を決行するとのことだった。丸いものが腫瘍かなにかの場合は、卵を戻すのを来月に延期する可能性もあると先生に言われた。
長かった点鼻薬はこの日の昼までで終了した。採卵をする日の持ち物等を看護師さんと確認した。一旦家に帰った。名古屋駅前でラーメンを食べた。つけ麺うまい。
再度、この日の夜21:30にHCG注射を打つため、夫と一緒に車で病院に向かった。昼間の診療で疲れきった顔の先生が、夜の病院にいらした。先生にHCGを打ってもらったが、久々の筋肉注射でかなり痛かった(家で自己注射もできたが、筋肉注射なので選択肢はアンプルしかないとのことで、さすがに私には無理だった。)。昼間の血液検査の結果、ホルモン値が高いので、血がドロドロしないようにたくさん水分をとってくださいと先生に言われ、病院を後にした。
帰りに、夫がミスドのドーナツを買ってくれた。お腹はパンパン度合いがMAXで、乳首も取れるのではないかというくらい痛かった。
診療費 トータル¥15,770(自費)

2016年10月25日
お腹が重だるいので、外には出かけず、家でデスノートのDVDを見まくって過ごした。翌日の持ち物を確認した。夫には明日の精液採取のため、ユンケル皇帝液を贈った。明日は早いので早く寝ることにした。緊張するが、緊張したところで結果は変わらないので何も考えないことにする。先生を信じることにした。夜の9時から何も食べてはいけなかった。また、0時以降は水分も取ってはいけなかった。

2016年10月26日
採卵の日。夫と一緒に車で病院へ向かった。朝8:20に病院到着。夫はすぐに採精室へ。
私は術衣に着替え、8:30頃手術開始。全身麻酔のため、麻酔が打たれた時点までしか記憶がなく、気がついたらベッドの上だった。
手術では、膣壁から卵胞に向かって針を刺し、卵を採取すると聞いていたが、当然ながら私には全く記憶がなかった。
麻酔がさめたのは11:00ちょっと前で、起きたら傍らに夫がいた。夫の話では、9:00頃、私は車椅子に乗せられて手術室を出てきて、看護師さん一人に抱えられてベッドに寝かせられたらしい。私は捕らえられた宇宙人状態でヘロヘロだったらしい。
11:30ごろ、やっと自力で起き上がれるようになった。着替えてもう一度診察を受けた。結果、14個の卵が採れ、しかもそのほとんどがグレードの高いものだった。先生もこの結果に驚いていた。すべての卵に対して顕微受精(精子を人為的に卵に入れて受精させてしまう)を行うか、それとも卵のひとつふたつくらいは精子を泳がせて、精子の力で受精させるかどうかをすぐ決めなくてはいけなかったが、夫の意向で、大事をとって全て顕微受精にした。
卵巣がかなり腫れているそうで、今週中の移植(受精卵をお腹にもどす)は延期になった。また、24日に見つかった「子宮内の丸いもの」が心配なので、それを先に摘出することになった。
12:00ごろ、病院を出た。帰りは食欲もそれなりにあった。サーティーワンアイスクリームを食べた。さらにケンタのチキンが食べたくなり、それも買い、もりもり食べた。意外と身体は動くが、すぐに疲れる。眠くもないのだが、なんとなく気だるいので、ずっとソファに横になっていた。
診療費 トータル¥276,330(自費!)

2016年10月27日~
まだ、お腹がなんとなく重だるい感じがあったが、徐々になくなっていった。食欲はあり、普通に仕事をして過ごした。ただ、デスクワークはできても、あまり外へ出て動きたくない気分だった。

2016年11月2日
私のみ受診。顕微受精の結果、13個が受精し、うち11個がちゃんと育った。2個は4分割胚の状態で冷凍保存、9個は胚盤胞の状態で冷凍した。予定より6個分余分に冷凍をしたので、追加料金が11万ちょいかかった。たくさん卵が取れてうれしいものの、この出費は痛かった。たまたま病院の横のコンビニでお金をおろせたからよいものの、口座にお金を入れていなかったらと思うと恐ろしかった。
エコーで卵巣をチェックした。腫れはおさまりつつあるが、まだ腫れていた。また、「子宮内の丸いもの」はまだ残っているとのことだった。先生いわく、生理により、丸いものが洗い流される可能性もあるので、次の生理が来て4日目に再度受診することになった。
診療費 トータル¥116,640+¥25,920(自費!)

2016年11月6日
生理が来た。この日は野外出張。翌日も、趣味で一日山の中にいた。11月8日はお腹が重くなってしまい、ほとんど寝ていた。

2016年11月9日
生理4日目で病院を受診。エコーで確認したところ、「子宮内の丸いもの」は残っていたので、受精卵の移植前に、この切除手術をすることになった。たまたま11月13日に手術ができるということで、急遽、夫と話し、会社にも事情を説明して13日に手術をすることにした。

2016年11月13日
朝7:00まではご飯を食べてよし、9:00からは絶食・水分も禁止だった。
夫は仕事のため、私は自分で電車で病院に向かった。10:30に病院に到着。11:00頃、エコーでもう一度「丸いもの」位置を確認した。続いて子宮口を人為的に開くための薬(ラミナリアという海藻の一種とのこと)を入れた。これは麻酔なしなので少し痛かった。海藻が水を含んでどんどん膨らみ、その勢いで子宮口が開いていくものらしい。先生に薬を入れてもらう作業の間はずっと鈍痛がしていた。薬を入れた後は鈍痛がなくなり、何か入っている感覚はあるが、トイレも行けるし普通に歩けた。とにかく子宮口が開くまで待ち続けなくてはいけないので、ずっとベットで読書をしながら15:00までゴロゴロしていた。次第に、膀胱を圧迫しているのだろうか、やたらトイレに行きたくなり、4回ぐらいトイレに行った。13:00過ぎごろ、お腹が空いてきたのか妙に気持ちが悪くなった。またこの頃からお腹が少しずつきりきりし始めた。生理痛のような感じだったので、寝返りを売ったりお腹をさすったりしながら過ごした。15:00の手術前には痛みも治まった。
15:00に看護師さんが迎えに来て、手術室へ向かった。心電図をセットし、麻酔が入った時点で私の記憶はなくなった。
16:15分ごろ目が覚めた。元のベッドの上だった。ほどなくして夫が迎えに来た。17:00頃に自力で起き上がることができるようになった。その後診察を受けた。エコーで再度、丸いものがなくなったことを確認した。先生に、とったものも見せていただいた。筋腫の一種で、小指の頭くらいの塊だった。抗生物質が処方された。
この日はシャワー禁止、翌日から1週間はシャワーOK、入浴禁止だった。先生からは、なんでも食べて良いが、今日くらいはお酒はやめときなさいと言われた。夫と一緒にラーメンを食べて帰宅。3日間ほどは、おりものシートにおさまる程度の出血がみられた。
診療費 トータル¥18,000(自費、後で、個人で加入している医療保険で補填できた。)

2016年11月21日
術後の経過観察のため、夫と二人で受診。経過は問題なかった。
いよいよ受精卵の移植日を決めるため、次回は生理がきたら受診することになった。
いまさらだが、先生にお願いし、風疹の抗体があるかどうかの血液検査をした。(→後日、結果が出た。私は抗体があったので問題なし。夫は抗体がなかったので、風疹ワクチンを接種した。)
診療費 トータル¥2,620×2人(自費)

2016年12月7日
生理が来たので私のみ受診。受精卵の移植日は12月28日に決まった。
移植日に向けて、ホルモンの状態を整えるため、お腹に貼って使うホルモン補充シール(エストラーナテープ)を処方された。この日から、決められた枚数のシールをお腹に貼り、決められた日ごとに貼りかえる日々が続いた。
診療費 トータル¥5,760(自費)

2016年12月21日
私のみ受診。ホルモン補充シールと、ルトラールが処方された。一度にお腹に貼る枚数が増えた。このシール、毎日取り替えるわけではないので、貼ったまま風呂に入った日は、皮膚がかゆくなった。
先生からは、移植日はとにかく水分をたくさんとり、移植前は尿意を我慢してほしいといわれた。膀胱に水分がたまっていることで、移植時にお腹の様子がエコーで見えやすい?とのことだった。
診療費 トータル¥10,030(自費)

2016年12月28日
夫は休日、私は午前中のみ出勤だったので、夫が車で私を迎えに来て、そのまま病院へ向かった。車の中で水分をとりまくっていたので、膀胱は万全の体制だった。術衣に着替えて手術室へ。「子宮がとてもクリアに見える!」と先生にもほめられ?た。
移植は、エコーでお腹の様子を先生と一緒に見ながら行った。麻酔はなし。先生が「いまから移植しますよ。」と言うと、白いものが私のお腹に入っていくのがエコーの画面で確認できた。その後30分は手術台の上で安静だったが、途中で尿意が限界に達し、ナースコールで看護師さんを呼び、カテーテルで尿を排出していただいた・・・。
安静後、ホルモン補充シールと、ルトラールが処方され、、黄体ホルモン(プロゲステンデポー)の筋肉注射をした。
診療費 トータル¥66,270(自費)

2017年1月3日
この辺りから、異様に眠い日が続くようになった。7時間半から9時間近く眠るようになった。

2017年1月6日
市販の妊娠判定試薬を試したい衝動に駆られるが、陰性反応が出て落ち込むのも嫌だったので、明後日の受診まで何も知らないようにすることにした。

2017年1月8日
仕事は午前半休にし、午前中に私のみ受診した。尿検査で妊娠判定を行った。結果、判定はくっきり陽性だった。陽性になった判定試薬の実物を初めて見た。看護師さんに、「持って帰りますか?」と言われたので、持って帰った。喜びというよりも、信じられないという気持ちのほうが大きかった。
ホルモン補充シールと、ルトラールが処方され、黄体ホルモン(プロゲステンデポー)の筋肉注射をした。
診療費 トータル¥8,850(自費)
 
2017年1月16日
私のみ受診。エコーで胎嚢を確認することができた。帰りにスタバに寄って、いただいたエコー写真を何度も見返した。これまでエコーで見ても空っぽだった私の子宮の中に、突然、袋のようなものが出現したことに、なんともいえない不思議な感覚を覚えた。
ホルモン補充シールと、ルトラールが処方され、黄体ホルモン(プロゲステンデポー)の筋肉注射をした。
診療費 トータル¥8,710(自費)

2016年1月17日
朝、茶褐色の出血があり、やや不安になった。エコーの後は結構よくあることだったのと、どちらにしろ病院は日曜で休診なので、様子を見ることにした。
 
2016年1月19日
朝起きたとき少量の鮮血の出血があった。その後は出血が止まった。夕方、急遽病院を受診した。エコーでは明らかな異常は見られなかったが、切迫流産ということで、先生からは1週間の自宅安静を命じられた。お腹の張り止めと止血剤が処方された。
家に戻った後、トイレの水が真っ赤になるほどの出血があった。流産してしまうのだろうか。
診療費 トータル¥3,240(自費、会社へ提出する診断書代)
 
2016年1月20日
この日から5日間自宅安静にした。起きたときに鮮血の出血があったが、その後は全く出血がなかった。立ち上がると少し腹痛がした。食欲もなくずっと寝ていた。
結局、23日まで、ずっと起きたときに茶褐色の出血があったが、日中は全く出血がないという状態が続いた。
この日あたりから、食欲がなくなり、やたらと吐き気がするようになってしまった。実際に吐いてしまった日もあった。

2016年1月23日
夫と一緒に車で病院に行き受診した。エコーで心拍が確認できた。安心したが、引き続き張り止めと止血剤が処方された。夜にまた茶褐色の出血があった。
ホルモン補充シールと、ルトラールが処方され、黄体ホルモン(プロゲステンデポー)の筋肉注射をした。
会社は1月25日まで休み、1月26日からは出勤した。先生からはもう1週間の自宅安静がベストとは言われていたが、これ以上ずっと休み続けるのは無理があった。1月28日位まで、毎朝茶色の出血があった。昼間は全く出血はなかった。
この1週間は何を食べたのか記憶していないほど、食べたいものが見つからない、食べなければえづいて気持ち悪い、食べても気持ち悪い、かつおだしのにおいや洗剤のにおいで吐き気をもよおすといった始末で、どうしようもなかった。つわりでした。
診療費 トータル¥10,330(自費)
 
2016年1月30日
夫と一緒に車で病院に行き受診した。エコーでも赤ちゃんは順調に育っていた。この日で7 週3日目とのことだった。引き続き張り止めと止血剤が処方された。ホルモン補充シールと、ルトラールも処方され、黄体ホルモン(プロゲステンデポー)の筋肉注射をした。
先生から、新型出生前診断(NIPT)の話が持ち出された。私は高齢出産の部類に入るそうなので、診断を希望するのであれば大学病院で診断が受けられるよう紹介状を書いてくださるとのことだった。診断の内容など、詳しい話を聞いてから判断したいと思ったので、大学病院に行くことにし、紹介状を書いていただいた。
診療費 トータル¥9,910(自費)
 
2016年2月1日~2月5日
急に長期で仕事を休んだため、会社の人には妊娠していることを話した(何が起こるかもわからないので、本当は安定期に入るまでは話したくなかったが)。上司と話して、時差通勤とし、仕事は最小限にセーブした。この期間も、朝だけ、ずっと茶褐色の血が少量出ていた。また、通勤中もお腹が空いてくると、何かを食べてないとえづいてしまったり、電車の中の人の体臭などに過敏になり、吐き気をもよおすので辛かった。

2017年2月6日
夫と一緒に車で病院に行き受診した。赤ちゃんは順調だった。出血も止まったため、張り止めと止血剤はお守りとして5日分処方してもらったが、その後飲む事はなかった。ホルモン補充シールと、ルトラールも処方され、黄体ホルモン(プロゲステンデポー)の筋肉注射をした。
家に帰ってからは安心して気が抜け、よく寝てしまった。
診療費 トータル¥12,320(自費)
 
2017年2月8日
新型出生前診断(NIPT)の話を聞くため、私のみ大学病院を受診した。私と医師の考えにギャップがあった。医師は、初めから私が診断を受けるつもりで来ていると考えていたそうで、診断の流れは説明できるが、診断結果が出た後のこと、例えば、新型出生前診断の結果、13番、18番、21番染色体の数が異常である可能性が高く、羊水検査でほぼ確定したような場合に、その子を中絶しなかったとして、どんな支援が存在するか、といったような説明は、病院では一切できないとのことだった。診断を受けるか迷っていること自体については、同じ大学病院内でカウンセリングがうけられるとのことだった。ただし、新型出生前診断は受けられる場所が全国でも限られ、受けたい人もたくさんいるとのことで、うけるのであれば9週までに決断してくださいと医師に言われた。ここまでの話を聞き、正直私は疲れてしまった。
まず検査だけで20万近くかかってしまうということ、結果は確率論でしかないということ、また結果を聞いたところで、ダウン症などの可能性があった場合でも、自分はあっさりと中絶できると思えなかった。中絶をした後の自分の苦しみも想像することが難しいが、中絶せず産んで育てる苦労も想像することが難しかった。結局、診断することで悩みをひとつ増やすだけのような気がした。
夫と話し合い、診断だけで、他に何もサポートがないのであれば、診断を受けるのはやめようという判断になった。「どんな子供が生まれても、それが私たちの運命なので、それは受け入れよう。」と夫が言ってくれたことで、私も気持ちが非常に楽になった。
(余談:新型出生前診断(NIPT)と、それに続く羊水検査で、13番、18番、21番染色体の数の異常が分かった場合、ほとんどの人が中絶を選択するという。育てるという現実があるので、中絶はその人の判断次第と思う。しかし、例えば染色体数異常の子どもがどのように育ち、どのような人生を送るのか、世の中にどういったサポートがあるのか、そういう情報を得るルートが見つけにくい、どころか、あたかも「そういった子どもが存在しちゃいけない」かのように世の中が回っているように私には感じられて、事実上は中絶だけが選択肢のようになっていないかと私には思えてならない。)
診療費 トータル¥5,820(自費)
 
2016年2月13日
夫と一緒に車で病院に行き受診した。この病院は分娩を行っていないため、この日が出産前の最後の受診になった。最後のホルモン補充シールと、ルトラールが処方された。筋肉注射はなしだった。先生に、転院の紹介状を書いていただいた。
出産後、第2子を希望する場合の、受精卵移植のタイミングも聞いた。自然分娩の場合は、授乳が終わったら移植が可能、帝王切開の時はお腹の傷をまず落ち着かせる関係で、半年から1年程度は待つとのことだった。
私たち夫婦の受精卵は、このままこの病院で2016年の11月まで冷凍保存され、それ以降は更新すれば冷凍保存が継続される。継続代は¥21,000。出産は9月なので、まずは元気な赤ちゃんを産み、第2子を希望するかどうかはそれから考えようと思う。
夫にリクエストをして、病院から少し先にある、とてもおいしいケーキ屋でケーキを食べた。つわりで苦しいのだが、それでも不妊治療いったん卒業のお祝いがにしたかった。双方の家族にも妊娠の報告をした。 
診療費 トータル¥4,060(自費、紹介状代含む)

以上です。

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