2017年2月18日土曜日

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航 その1:事前準備編

私の第2の故郷であるデンマークへ、私がお世話になった人たちに、自分の子をお披露目に行ってきました。

初めての子連れでの海外渡航ということで、出産後3か月を経過したころから、夫と協議を重ねて事前準備をこつこつと進めました。


<渡航時期>
2月、子が生後5か月になった時にしました。夫の仕事の都合で、3月中旬以降は繁忙期、4月以降は休暇がいつ取れるか不明確、かといって1月は子の首がすわっていないかもしれない、ということで2月~3月上旬に候補を絞り、現地で会う人の都合を聞いたうえで、2月下旬となりました。期間は1週間。夫の仕事の都合上、これ以上の長期休暇が取れませんでした。これを書いている今なら、私と子だけもう1週間先に行って、現地に長く滞在しておけばよかったと思っていますが、渡航を決めたときは初めてのことで不安もあり、夫と3人でいつも行動する以外の選択肢は考えませんでした。

5か月での渡航は不安ではありましたが、今思えばベストだったと思います。理由は、

  • 首が座っている
  • 1歳前後の子よりも病気を拾いにくい
  • 離乳食を始める前なので食べ物の用意は粉ミルクだけでよい(完全母乳ならミルクもいらない)
  • 新生児ほど哺乳瓶の消毒に神経質にならなくてよい
  • 新生児期に比べておむつ替えの頻度が少ない
  • ある程度の予防接種が済んでいる
  • 子はハイハイや歩行がまだできないので、抱っこひもで子を抱けば安全で行動もしやすい


<渡航のための準備>
11月下旬に子のパスポートの取得に行きました。0歳児でも海外渡航にはパスポートが必要で、パスポート取得時に必要になったのが、子のパスポート写真でした。子はこのとき生後3か月になったばかりで首も腰も座っていなかったので、証明写真機での撮影は不可能でした。そこで自宅の床に白いシーツをなるべくしわのないように敷き、その上に子をあおむけに寝かせ、自分は頭にヘッドライトをつけ、子が正面を向いたタイミングでスマホで写真をとりました。撮った写真をアプリを使ってパスポートサイズの証明写真に加工し、自宅のプリンターで印刷して作成しました(アプリは「証明写真」で検索すると、無料のものがいくつかヒットします。)。パスポートは大人のものと同様、申請後10日前後でできあがりました。できあがったパスポートを見て、0歳で外国に行くのか・・・としみじみ思いました。私自身が初めてパスポートを作り、海外に渡航したのは20歳の時でした。一世代でずいぶん変化があるものだなあと。
 

パスポートを作ったあと、旅行代理店を通じて航空券とホテルの手配をしました。このとき、

  • 行き帰りの飛行機での、バシネット利用のリクエスト
  • ホテルでの、ベビーベッド借用のリクエスト

はしっかりおさえました。

私たちに考慮が足りなかったのは航空路線のセレクトです。出発地から到着地まで、単一航空会社の路線で、乗り換えをできるだけ少なくして渡航するのがベストでした。私達の到着地はデンマークのオールボー空港で、以下2つのルートが単一航空会社で行けます。

  • 成田→コペンハーゲン→オールボー(スカンジナビア航空)
  • 関空→アムステルダム→オールボー(オランダ航空)

ところが私達は名古屋在住のため、フィンエアーでヘルシンキ乗換でコペンハーゲンに行き、さらにスカンジナビア航空でオールボーに行きました。それにより乗り換えが2回になり、乗り換え待ち時間が増えて、オールボー到着が現地の21時を過ぎました。日本からの時差を考えると、実質24時間の移動と乗り換え待ちをしていたことになり、これは子にとってかなりハードなスケジュールでした。また、コペンハーゲンで使用航空会社が変わったため、預けた荷物をコペンハーゲン空港で拾って再度チェックインして預け直しが必要となりました。これも大人.だけならなんでもないことですが、子を連れて行うのは非常に面倒でした。前日の夜に成田か大阪まで移動して1泊し、単一航空会社の路線で行くのがベストでした。
 


<旅の持ち物>
夫婦&子一人で、スーツケースを85L特大サイズ1つにまとめ、入りきらない分はビジネスバッグに入れてスーツケースのレバーに固定、夫と私がそれぞれリュックを背負いました。ベビーカーも持参しました。eチケットやパスポートは、私と子の分は私が一括管理、夫の分は夫が管理しました。子のパスポート類に関しては、管理者を夫婦のどちらか一方に固定するほうが、紛失防止になると思います。



  • スーツケース(85L)・・・手土産、夫婦の荷物、現地で使用する子の服とおむつ
  • ビジネスバッグ・・・子のアウター類(空港までの移動時に使用)、スーツケースに入りきらなかったもの
  • リュックその1・・・子が機内で使用するもの(哺乳瓶、おむつ、着替え、授乳ケープ等)
  • リュックその2・・・夫と私が機内で使用するもの
  • ベビーカー

 
 *パスポート、カード、チケット、財布類は別途各自が身に着ける

 
子の持ち物は、毎日のお世話をしながら、何が必要なのかを少しずつメモしていき、それぞれのバッグやリュックに振り分けました。ボディローションやベビーパウダーは小分け容器に詰めました。私はほぼ完全母乳のため、哺乳瓶はなくてもなんとかなりましたが、あれば夫に授乳をお任せできるので2本持っていきました。機内では哺乳瓶を使用せず母乳のみ、滞在中の瓶の消毒にはミルトンを使用しました(包装がチャイルドプルーフになっているので、事前に包装袋に切り込みをいれておくと便利です。)。私たちは途中で服を洗濯したので、持って行った服は3日分でした。ベビーカーはあまり使用機会がありませんでした。日本のベビーカーは通気性重視なので、風が強い冬のデンマークでは寒いですし、石畳や段差が多いので小さな車輪は引っかかりやすくて使いづらいです。抱っこ紐は、このような折りたためる抱っこひもを持っていきました。狭い機内では通常のベビーキャリアーよりも 取り扱いが楽で便利でした。

【スーツケース/ビジネスバッグ】
□ベビー服3
□肌着3、□靴下3、□レッグウォーマー2
□ガーゼ6、□正方形のおくるみマット1、□手ぬぐい1
□ベビー石鹸1、□泡立てネット1、□細綿棒10、□太綿棒20
□紙おむつ30、□おしりふき1、□おむつ用ごみ袋30
□ミルトン3(要切り込み)
□ゴミ袋5
□室内履き1
□バスタオル、□おくるみ、□使い捨ておむつかえマット
□スリーパー1、□フリースアウター1、□抱っこ紐用ボアケープ1

【リュックその1】
□予備ベビー服1、□予備肌着1、□予備スタイ1、□帽子1
□予備靴下1、□予備ガーゼ2、□体温計1、□ボディローション1
□オーボール1、□オーボールの紐1、□ペンギンのおもちゃ1
□除菌ウェット1、□おむつ15、□携帯用おしりふき1、□携帯用おむつ替えマット1
□おむつ用ごみ袋15、□ビニール袋10、□ベビーパウダー1、□日焼け止め1
□哺乳瓶2、□粉ミルクスティック12、□魔法瓶1、
□おしゃぶり1、□乳児用ポカリのスティック8
□ミニ手拭きウェット1、□細綿棒5、□おくるみ1

【私が管理】
□パスポート1、□パスポート用写真1

<スケジューリング>
今回の渡航は観光ではなく、お世話になった人に子の顔を見せに行くのが目的でした。会いたい人へのアポとりは12月ごろから始めました。デンマークでは、2月はウィンターホリデーを取って旅行する人も多いので、早めにアポを取っておきました。
子が移動しすぎて疲れすぎないように、会いに行くところは1日に1か所を基本とし、2か所になる場合は、私たちが滞在しているところに会いに来てもらうようにしました。また、18時以降はアポをいれないようにしました。


<その他準備>
子連れ渡航ならではの英会話を事前に調べておきました(赤ちゃん、海外旅行、英会話などでググると参考になるホームページがでてきます。)。私のデンマーク語のブラッシュアップを兼ねて、それらの英会話をデンマーク語に翻訳し直す作業もしました。
12月ごろから、子のお世話をするかたわら、現地で会う人に聞きたいことやこちらがしたい話を思いついたら即、日本語でメモする作業を続けました。1月中旬から2月上旬にかけて、子が寝た後にそれらをデンマーク語に少しずつ直し、デンマーク語のブラッシュアップを続けました。おかげで現地でも会話がすんなりできました。

スケジュールと持ち物は、夫がエクセルで一覧表を作ってくれました。最悪、夫と私のどちらかが病気等でダウンしたとしても、アポやパッキングが一人でこなせるようにしておきました。


その2に続きます。

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