2019年7月5日金曜日

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航2 その3:2019/7/5

2日間滞在したハンブルクから、コペンハーゲンを経由してロスキレへ、鉄道とフェリーとバスで移動しました。
ハンブルク~Puttgarden~Roedby~コペンハーゲン間の経路は、通称「渡り鳥ライン(ドイツ語:Vogelfluglinie、デンマーク語:Fugleflugtslinien)」とよばれており、ドイツのPuttgardenーデンマークのRoedby間をフェリーで渡ります。その時、電車をフェリーに丸ごとのせます。以前から私が鉄分補給に乗りたいと思っていたルートです。

以前から、渡り鳥ラインは廃止されて海底トンネルに置き換わる、という噂を聞いていたので、今回の旅行の全旅程を決める前に、まだこの路線は存続しているのか、フェリーは運航しているのかをインターネットで調べました。もしもう存続していなかったら、ハンブルクではなく別の都市に滞在してからデンマーク入りするつもりでした。ドイツ国鉄のホームページで、渡り鳥ラインの切符が買えることが分かり、予定通り乗ることに。切符は予め、ドイツ国鉄のホームページでオンライン購入しました。

ところが。出発間近になってもう一度チケットの詳細を見返したところ、デンマーク側のRoedby~コペンハーゲン間が、なんとバス代行になっていたのです。これは盲点でした。海底トンネルへの置き換え工事が進んで、もうデンマーク側の鉄道路線は停止していました。これは盲点でした。しかしもう鉄道をキャンセルしたところで、ハンブルグ行きを変更することはできません。懸念されるのは子ども達のトイレ事情とぐずってしまうことでしたが、「昼寝の時間と重なるからきっと大丈夫!なるようになる!」と、そのまま強行しました。バス代行に気づいていれば、たぶんザルツブルグかプラハあたりを観光して、飛行機でデンマークに向かうルートにしただろうなあ…。

さて、問題の当日。いつものように早朝に朝食を済ませ、8:50にホテルをチェックアウト。余裕をもって駅のホームに到着しました。ハンブルグ、大きい街くらいの印象しか持っていませんでしたが、なんやかんや楽しかったなあ…。


9:21にハンブルク中央駅を出発しました。車両は見慣れたデンマーク国鉄のものです。どうでもいいですが、この列車を見ると、私はペヤング焼きそばを思い出します。列車は4人コンパートメントになっており、私たちはコンパートメント丸ごとひとつ(4席分)を予約しておきました。これで他のお客さんと相席にならず、気兼ねしないで済みました。コンパートメントに机もあるので、子どもに食事をとらせることも楽にできました。

ドイツ側の最終駅であるPuttgarden駅で、車掌がドイツ国鉄の方からデンマーク国鉄の方に交代しました。この駅を過ぎると、線路の先にフェリーの車両庫があり、列車がフェリーにドドーンと入りました。

列車がフェリーにドドーンと入ると、列車の乗客は降りてフェリーのデッキに移動します。大きな荷物は列車内に置いていきます。列車は消灯、鍵がかけられるので、必ず降りないといけません。

デッキに上がるとこんな感じです。 デッキへの入り口は複数あります。後で列車に戻るときに迷わないように、どの入り口から入ったかを覚えておく必要があります。


船の中で食事もできます。
国をまたぐので、ちゃんと免税店もあります。

フェリーは約45分間の航行でした。外を見ながらのんびりしている人が多かったです。

フェリーがデンマーク側に着く直前にアナウンスがあり、その時に列車に戻りました。フェリーが接岸してほどなく、列車はフェリーから線路に出て、デンマーク国境のRødby駅に到着しました。ちなみに、車掌は乗客が列車に戻ったかどうかをいちいち確認していなかったので、戻りそびれたらフェリーに置きざりだと思われます。

列車がフェリーから出ていく様子。車と一緒にフェリーを出ていくという不思議な光景でした。動画の最後に、乗り換える大型バスが見えます。

さて、本来はRødbyから先も列車で快適にコペンハーゲンまで向かうはずなのですが、残念ながらデンマーク側はバスに乗り換えでした。駅を出るときに係員にパスポートを見せ、3台あるバスに適宜乗り込みました。大きな荷物も自分でバスの下の荷台に積み込まないといけません。全員乗ったか、だれがどこに乗っているか等は一切把握しないまま出発したので、複数人で乗る場合は離れ離れにならないようにうまく空いている席を見つけないといけませんでした。幸い、私たちは最後部のシートに座れ、子ども達が横になることができました。

バスはコペンハーゲンまで途中休憩なしで2時間近く走りました。私が最も懸念していたのは、バスの中で子供たちが大きい方をしてしまったらどうしようということでした。幸い、上の子はホテルを出る前に、下の子はギリギリでフェリーの上で済ませてくれて、バスの中ではふたりともがっつり寝てくれたのでホッとしました。列車の切符をオンラインで買ってから、まさかのバス代替部分があると気づき、子連れとしては一番マズい旅程を組んでしまったと青ざめました。今回は事なきを得ましたが、気をつけたいポイントです。

14:40ごろ、バスはコペンハーゲン中央駅の真ん前に到着しました。中央駅から離れたところで降ろされると思っていたので、これはラッキーでした。

中央駅のセブンイレブンで昼食のサンドイッチを買い、ロスキレへ向かう列車に乗りました。車内は乗客で満員。よく見るとおおくの乗客の腕に、ロスキレフェスティバルのアームバンドがありました。

15:30ごろ、ロスキレ駅に到着。降車時に夫が無理をして、子どもをおんぶしたまま一人でスーツケースを下ろそうとして、バランスを崩して危うくタラップを転げ落ちてけがをするところでした。たくさんの乗客に「大丈夫?!OKか?!」と心配されていました。ああ私が降車前に、周りの人に一言、「夫の荷物を下ろすのを手伝って。」と言えばよかった。デンマークの皆さんは察しはきかないけれど、はっきりと口に出して頼めば、たいがいのことは気さくに助けてくれるのを忘れていました。とにかくけががなくてよかったです。
駅に着いたらあともう少し!重い荷物と子供たちを抱えてえっちらほっちら歩いて、道に迷って民家で道を聞きながらも、なんとかホテルに到着。1日おつかれさまでした。
荷物を置いたら近所のスーパーへ。さっそくデンマークの定番ビールを手に入れて乾杯。デンマーク入国の日が、こんなにも明るい夏の日でうれしかったです。

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