2019年7月8日月曜日

第2の故郷デンマークへ里帰り子連れ渡航2 その6:2019/7/8

7月8日
元ホストファミリーのお宅で過ごしました。
すごく良い天気のなか、散歩をしたり、庭で食事しながら話をしたり、のんびりと過ごしました。

朝食。Rugbroed(ライ麦の黒パン)のオープンサンドイッチ。
 

午前中、私だけひとりで、親しくしていたGさんのお宅へ。Gさんは私の元カレのお母さんなんですが、なぜか元カレと別れて何年もたち、元カレにも新しいパートナーができて新しい生活を始めているにもかかわらず、なぜかずっと連絡を取り合っている関係です。日本だったら、元カレとの関係が破綻した地点で消滅する関係だと思うのですが、元カレの関係とは全く独立して、Gさんは私とGさんの関係を考えているそうで、そのあたりが個人主義というかなんというか、私もGさんと話をするのは大好きなのでまあいいや、という感じです。

Gさん宅までは、原っぱをずんずん歩いていきました。懐かしい草のにおい。

Gさんは今年の3月に旦那さんのAさんを亡くしました。私はAさんにもとても大事にしていただいていたので、私もその話を聞いてショックを受けました。いつかは来るその日が来てしまったなと。Gさんの息子さんや娘さん達も全員独立して家を離れており、Gさんは大きな家に今はひとりで暮らしているとのこと。教会でボランティア活動をしたり、娘さんや、息子さん(元カレ含む)、お孫さん達も今までと変わりなく訪ねてくれるし、Gさんのほうから訪ねることもあり、寂しくはない、とGさんは言っていましたが、寂しいものは寂しいでしょうよと思った私。私がびっくりするほどGさんは矢継ぎ早に話しかけてきて、なんだか私を少しでも長く引き留めているようにも感じたからです。

話が白熱し、気が付くとお昼前。Gさんは私が子どもを連れてくると思っていたそうですが、連れてこなくて正解。子どもを連れていたら、ここまで深くGさんと話ができたとは思えません。また会いに来ますとハグをして、また原っぱを歩いて、LさんFさん宅へ戻りました。

私が留守にしている間、Lさんと夫と子どもたちは、Lさんのお孫さんの三輪車を借りて近所を散歩したり、庭で飼っている鶏が産んだ卵を拾ったり、ミントの葉を摘んだりして過ごしたそうです。

お昼ごはん。生のニンジンをかじるのは、デンマークあるあるです。

午後は、Fさんのお母さんのKさんが家に来てくれるというので、Kさん宅にお迎えに行きました。Kさんは御年94歳ですが、今でもホームヘルパーの助けを借りながら、老人向け集合住宅に一人で住んでいます。私の子どもたちのこともひ孫にカウントしてくれる、とてもユーモアのある優しい方です。

Kさん宅に行く途中で、農家の無人直売所で路地栽培のイチゴを買いました。ここにもRF Walletと並ぶ、驚きのキャッシュレスシステムがありました。MobilePayという、個人間送金が可能なスマホアプリで支払うシステムです。10年くらい前は、こういう無人直売所にはお金を入れる缶が置いてあったのですけれどね。私がFさんから聞いたMobilePayのびっくりな話は別に書きます。

デンマークの路地イチゴは丸くて、ちっちゃくて、甘くて、夏にデンマークを訪れたらぜひ味わうべきと私が思うもののひとつです。

Kさんを連れて家に戻り、庭のテラスで、Lさんお手製のケーキでお茶をしました。私は、自分の子どもたちを2人ともKさんに抱っこしてもらえて、すごくうれしかったです。


夕方の食事の時間まで、庭の木陰に椅子を並べて、話をしながら過ごしました。上の子は鶏に餌をあげたり、ボール遊びをして庭を走り回ったり。下の子は木につり下げたブランコに揺られて楽しんだり。自宅ではできない開放的な体験をたくさんさせてもらいました。

晩ごはんはFさん手製のローストチキンでした。晩ごはんといえども外はまだ明るく、再びテラスでワイワイと会食しました。



お話をしているうちに、あっという間に夜の9時半。まだまだ外は明るいので、いつまでものんびりしていたくなりますが。Kさんは、私達との別れ際に泣いていました。私は”Farvel(さようなら)"ではなく、”Vi ses.(また会いましょう)”とあえて言いました。Kさんが泣くのは、次にまた会えるかどうかわからない、今日が最後かもしれないと考えているからかもしれない、と私は思いました。Lさんも同じ見解でした。

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